私は認知症になりたくない | 介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

世間の介護事情や認知症介護についてあれこれ言いあう場。政府だけに頼らず手っ取り早く現場を変えられるのは介護職員です。

日本人はとても頑張り屋です。
私の現場でも最大限に利用者の安全を守ろうとして毎日奮闘……………
転倒させたくないという責任感と、少しでも良いサービスを提供できるようにしたいという願いが職員の働きぶりから伺えます。


以前ブログでも紹介しましたが、私のフロアでは50人からなる利用者が生活しています。
(施設全体では150人の利用者が入所している)
そのうちの40人はハイリスク利用者といわれる転倒のリスクがある利用者です。また転倒のリスクだけでは無くBPSDも顕著で、職員達は利用者の安全とサービスの質を要求されながら毎日働いているんです。




でも安全とサービスの両方を充実させるには限界があると思うんです……………

もし両方を充実させるとしたら、いずれ職員も疲れ果て、やがて燃え尽きて皆んな辞めていってしまうだろうなぁ〜


私はどちらか一方に重点を置いて介護すべきだと最近は言うようになりました。

安全を守るのか…
サービスに重点を置くのか…


勿論転倒させて良いなんて言っていませんよ。


それでもフロアの職員達はどちらも全力で取り組んでくれています。
本当に日本人は真面目ですね。

でももっと職員には余裕を持って毎日仕事をしてもらいたいです。
それが利用者にとって何よりの安全とサービスだと思うので。



最後に私のフロアの看護師が私に言った言葉があります。


「認知症になっても楽しく快適に生活できる環境を目指した介護なんてありえない…
自分のフロアの利用者の姿を見たら、本当の意味で充実した生活なんておくっていないから…
私は認知症になりたくない……………」