私の職場で何が起こっているのか… | 介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

世間の介護事情や認知症介護についてあれこれ言いあう場。政府だけに頼らず手っ取り早く現場を変えられるのは介護職員です。

今日は2回目の記事…
忙しくてブログに向き合うことが出来ない日々が続いているので、記事にできる時にまとめて書いちゃおうと思います。





認知症棟では人間としての尊厳を奪われがちな空間であると言われています。


介護施設では認知症棟と呼ばれる専門棟もあれば、認知症でない、いわゆるクリアな利用者と混合して生活している介護施設もあります。


混合フロアであれば他の利用者の目もあるので、乱暴な対応や不適切な対応をする恐れも少ないとは思いますが、認知症専門棟ともなれば、それらの目を離れ、職員の勝手な振る舞いも起きる可能性は大いに考えられるでしょう。



残念ですがそれは私の職場でも考えられます。




どのようなことが今まで起こったかと言えばきりがありません。

虐待や暴言、無許可の拘束、人を人として見ない心無い声かけなど……………

その度に職員を注意をし、面談を行ったりもしてきました。

数年前からは認知症棟に適した職員を配属させ、よりきめ細かいケアができるよう施設全体で認知症ケアに対して方向性を固めました。


しかし実際は認知症棟全ての職員を、認知症ケアに精通した者にするのは不可能ですよね。
それだけ認知症に理解のある職員が今の施設に従事していないのが現実です。

勿論認知症ケアについての勉強会も行われ、時間外で勉強会を開くと参加率が極めて低いので勤務時間内で行う工夫もしています。
(認知症の勉強会だけは勤務時間内で、その他の勉強会は勤務時間外で行っている)

それだけでも私は認知症ケアに本腰を入れている法人の努力は認めています。



でもね…ここまでしていても不適切な対応は無くならないです。





先日もそうでした…
(詳しい内容は避けさせて頂きます)


たまたまその場を私が目撃…
対応していた職員に今の対応は如何なものかと問いただすと「何がいけないの?」と……………



簡単に説明すると…「その対応は一般棟の利用者にもできる対応なんですか?」と聞いてみました。

「あなたの行っている利用者さんの対応は、認知症で自分の身に何が起こっているのか分からないからできる対応であって、それを一般棟で行ったら大きなクレームになりますよね?」
「認知症棟でも一般棟と同じように尊厳に配慮した対応を行ってください」と説明をしました。


これには本人も納得する様子は無く「明日、介護士長に聞いてみるよ… 何が悪かったのか…」と言っていました。


流石に参りましたね〜。
(最近いつも私の心理状態はこんな感じです)



こんな状態ですから認知症専門棟であっても手厚い介護ができる訳では無いのです。
今回のことだけを言えばどこの施設でもあるような些細なことでしたが、これが積み重なれば大きな問題のある施設と言われても不思議はありません。


認知症専門棟…
一見手厚い介護ができる場と思われがちですが、職員の誤った認識で人間としての尊厳を奪われる場でもあります。

私は非常に悲しかったです。
最近こんなことばかりで……………