認知症利用者に限らず高齢になると
睡眠障害に悩まされる人は多くいます。
特に認知症ともなれば、本人だけの問題だけでは無く
周りの介護にあたっている家族や介護従事者にも
大きな影響がついてまわります。
私の職場でも多くの認知症利用者が、夜になると
フロアを歩き回り、センサー頻回となるので
介護に従事している職員はそりゃ〜もう…涙目状態です。
;^_^A
先日の利用者カンファレンスで、医師(精神科医)
看護師、介護職員との間で夜間不眠の利用者について
話し合いが設けられました。
看護師としては眠剤を使用してでも夜はゆっくり眠ってほしい……………
(効き目の強い薬でガッツリ眠ってもらう)
介護職員としては眠剤を服用して副作用が出てしまう可能性が強いので現状をキープできればそれで十分……………
(副作用が強ければ、それはそれで介護職の負担になる)
こんな話し合いが平行線をたどるだけでした。
(´・_・`)
そして医師からこんな質問が投げかけられました。
「睡眠障害のある利用者さんは、夜間まったく入眠できないのか?」
「昼間の状況は傾眠傾向が強いのか?」
「仮に入眠時間が極端に短かったり、夜中に何度も覚醒しても、それが本人の生活に悪い影響が無ければ、それはそれで
睡眠の質が保てていると判断するのも間違いでは無いと思いますよ……………」
(; ̄ェ ̄) うん〜〜 納得。
確かに施設での睡眠時間って極端すぎるくらいに
長いですよね……………
高齢になれば中途覚醒や頻尿なんて当たり前のように
起こってくる症状だし…
とにかく入眠時間が長すぎることは一同納得している
ようでした。 (´・_・`)
私は黙って聞いていましたが、看護師も介護職員も
自分のことだけを考えた意見なんだなぁ〜って。
とにかく夜勤中は人手が足りない…
夜中にセンサー頻回になるのは困るから薬で眠ってもらう。
このような考えはきっとどこの施設でもあるんでしょうね。
正直なところ ……………… (´・_・`)
本心では私も、夜は朝までぐっすり眠ってもらった方が
助かりますがね。
結局は薬を使用せず経過を見ることになりました。
医師の言うとおり「量より質を見て欲しい」という考えは
私の心には響きました…………… (´・_・`)
ただその答えが他の職員の心にどう響いたかは不明です。