最近は認知棟フロアでの事故が少なくなりました。
夜中のセンサー反応もほぼ無くなり、夜間は大抵は穏やかに寝ている利用者ばかりです。
一番の事故が減った要因はハイリスク利用者が減ったこと。もう一つはヒヤリハットから今後予測される事故対策をおこなうことが大きな要因でしょう。
(´・_・`)
夜間のセンサー反応が減ったと言っても、今までのようにセンサーに頼った支援方法ならセンサー反応も減ることは無かったと思います。
やっぱり認知棟ですから、夜中に覚醒する利用者は多いですから。
徘徊もありますし…………
対策の焦点として一番は問題行動を問題行動と捉えないこと…………
やっぱり一時間おきにトイレに行く利用者はいますので、そんな利用者が2〜3人いればセンサーは鳴りっぱなしです。
別にトイレに行く行動は問題行動じゃあないんですよ。高齢なら当り前だし、しかも認知症…
しかも麻痺や歩行困難な利用者ばかりなので、ほっといたら転倒します。
じゃあ!どうやって対策をしたかというと、最初は夜間の行動観察から行いました。
起き出したらどんな行動をするか…………
センサーが反応したら、まず最初は訪室して声かけしますよね。
「どうしましたか〜?」って。
「でもここで声かけをするのは止めたのです」
( ̄◇ ̄;)
まず声かけをせずに、カーテン越しから行動観察しました。
危険な状態の時だけ対応するのです。
観察していくうちに、何が危険で、何が危険じゃないかが解ってきます。
危険な行動が解ってくれば、あとは危険な部分だけ改善するだけです。
居室環境を移動しやすいレイアウトにしたり、Pトイレを使用するならその使用する手順を、手がかり刺激を利用し手順を覚えてもらうのです。
認知症なのに手順を覚えられるの〜?
って思うかもしれませんが、それができたのです。
そりゃ〜重度認知症なら無理ですよ!!!
;^_^A
でも大抵夜間トイレに行く利用者は、意思疎通ができて比較的軽度認知症の方が多いので、手がかり刺激を使いながら手順を覚えてもらいました。(最初は半信半疑だか覚えられた)
まあ〜この転倒リスクのある利用者を、自立でトイレやPトイレを使えるようになるまでは、かなり日常からの行動観察や、手がかり刺激による訓練を日常からしたので苦労はしましたし、夜間はセンサー鳴りっぱなしの状態が2〜3カ月は続いたのですがね…………
;^_^A
なので今は足元にセンサーを設置しないで、危険な状態になりそうな時にセンサーが反応するようにしています。
でも本当の苦労は、仲間の職員の意識を変えることでした。
;^_^A
利用者の問題行動を問題と捉えないこと。
当たり前の行動なんだよって…………
今では私の施設の中で一番事故が少ないフロアになりました。