部長と呼ばれていた介護職員 | 介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

世間の介護事情や認知症介護についてあれこれ言いあう場。政府だけに頼らず手っ取り早く現場を変えられるのは介護職員です。

男性利用者の方で私のことを部長と呼ぶ方がいました。
何故部長なのかはわかりませんが、部長と呼ばれるのです。

その利用者、私がテーブルを拭いていると「部長‼️私がやりますのでここに座ってて下さい」なんて^_^
またある時は「部長‼️仕事がないので、何か私にも仕事を下さい」とか。

私もさすがに苦笑いです;^_^A
「じゃあ、一緒に手伝って下さい」と毎日お願いしていました。


ある時、仕事の催促に来たので、ちょっと意地悪を。^_^

「〇〇さん、今不景気なので給料が払えなくても良いですか?」と聞くと
「部長、それはいけません。いくら不景気でも私にも生活があるので」とマジ顔。

あまりにもマジ顔なので
「わかりました。それなら私のポケットマネーで給料を払います」と言う私。

するといつもの笑顔に戻り「部長‼️次の仕事は 」
またまた「部長‼️仕事終わりました」





そんな会話をしながら毎日色々手伝ってくれたその利用者は、今頃どうしているのでしょう。
とても働き者で、とても私を慕ってくれていたその利用者は、退所してから何も情報はありませんが、今も元気で生活してくれていることを望んでいます。

辛い事が多い仕事ですが、慕ってくれる利用者がいると心が和みますね。