私は、【今出来るプロジェクト】と題して、再度赤ちゃんを
授かるノルマを自分に課していました。
そして、見事に7月末に2回目の『妊娠』が発覚しました。
病院に行ったのは、“心拍”が分かる7週目位だったと
思います。
もちろん病院は、A病院で診察予約の電話の時に
来院の指示がありました。
それまで“嬉しさ”と“不安”とで、病院に行く日が待ちどうしくて
たまりませんでした。
予約電話から、1週間以上たったある朝。出血
すぐA病院に電話しました。
「自宅で安静に過ごして下さい」と言われ、その日から
ベッドで横になっている日が多くなりました。
極力動かない。部屋での生活。
食事の用意や片付けなど主人がやってくれるようになりました。
出血はあるかないかくらいが続いていたらと思ったら、
またいつもより多く出血。
A病院に電話。
やはり「安静にして下さい」と言われました。
待ちにまった来院の日。(8月12日)
無事胎嚢、赤ちゃんが確認でき、“心拍”も先生が確認。
その時、9mmに成長していました。
また、1週間後に来院。
妊娠初期での“出血”はあるそうです。
ただ予防策がなく、自宅安静が一番との事。
つわりも始まっていましたが、食べれてはいたので
食べれるものを食べて下さいと言われました。
遠出禁止(外出は極力しない)重いものを持たないなど
生活の規制がありましたが、赤ちゃんが育ってくれるなら
私は我慢出来ます。
主人も買い物もしてくれるようになりました。
2回目の来院。(8月19日)
まだ若干の出血がありましたが、胎嚢も赤ちゃんも大きく
なっていました。
この時、1.78mm。8週目。
私も心拍の確認が出来ました。
成長から『出産予定日』を出し直すと言う事で
また1週間後の来院になりました。
【切迫流産】の可能性はないでしょうと先生にも言われ、
私はひと安心していました。
次回、念願の『妊娠届』をもらい母子健康手帳の手続きが出来る。
嬉しくてたまりませんでした。
予定では、来春出産(3月末の予定)。
ぎりぎり6月に出産したお友達と同い年の子供
私は、希望通りに物事がいっていく事が嬉しかった。
3回目の来院。(8月26日)
内診をした先生はすぐに「心臓が動いてない」と言いました。
モニターで見た私も、動いているように見えませんでした・・・。
診察室で待っていた主人も呼ばれ、モニターを見ました。
あの悲劇はまたやってきました・・・。
1週間の間で、どうしてこう状況が変わってしまうんでしょう。
自覚症状は全くなく・・・。
2回目の【稽留流産】・・・。
赤ちゃんは先週からさほど成長はしていませんでした。
先生の提案により、私の血液検査をすることになりました。
私の血液から栄養を取り入れている赤ちゃんへの“異常”が
ないか調べるためでした。(血液凝固異常)
言葉がありませんでした。
手術を3日後に決め、病院を後にしました。
今度こそと思っていた赤ちゃんが、またあっさりと・・・。
間違いなく途中までは、順調だと思っていたのに。
2度目の流産で、【不育症】という言葉が浮上しました。
妊娠は出来る。でも、お腹で赤ちゃんが育たない症状です。
最悪です。
3回目の流産からは【習慣流産】。
流産が習慣になってもらっては困る
お腹には、小さいけど“命”が宿たのだ。生まれる為に・・・。
手術は、前回より赤ちゃんが成長していたせいか時間がかかり
痛さの時間も長かった。
二度と味わいたくない体験をまたしてしまった。
朝から何も食べれなかった私。お昼を取らなかった主人。
病院からの帰りに、モスバーガーに寄って、家でやけ食い。
でも、ホントにいつもモスバーガーは美味しい。
少し救われた気がした。
術後、それなりの出血やお腹の痛みはあったが、
(現在も出血と若干の腹痛は続いています)
38.7℃の高熱が夜中、出たときはビックリした。
久しぶりの高熱。悪寒と節々の痛み。息苦しさ。
主人がA病院に連絡。お腹の痛さが伴っていなかったので
解熱剤を飲んで様子を見て下さいの事だった。
バファリンを飲んで様子を見ることに。
凄いね、バファリン
しばらくしてから、徐々に楽になっていった。
翌日には平熱に戻った。何事もなく治って良かった
(急激に体温を下げて問題がないのかちょっと疑問も
残ったけど・・・)
安静に過ごしながら、今は“心”と“体”の回復に努めています。
でも・・・喪失感が大きく、「次こそ」の気持ちが起きない。
せめて【不育症】の解決方法があるなら変わるかもしれない。
血液検査の結果は『異常なし』。問題なし。
問題なしなのに、どうして赤ちゃんは成長しないの?
私の気持ちは救われなかった。
染色体の異常?原因不明?・・・。
私は、妊娠するのが怖くなった。
《3度目の正直》?
《2度あることは3度ある》?
前回は、妊娠できることが分かって流産しても「次こそは」
って思えた。
妊娠しやすくなってるからと周りからも言われ、風疹の予防接種
&病院から言われていた期間が過ぎるのを待った。
準備万端(はず)での妊娠。
今回は、妊娠することに問題はない事は分かった。
でも、赤ちゃんが育っていかない現実を知った。原因は分からない。
最悪の現実。
“年齢”の現実なんて、さらさら受け入れる気はない。
私を第一に考えてくれている主人。
私のかげで、ひっそりと泣いてたかな。泣いてたよね。
術後、今後の事についてきちんと話し合ってはいない。
でも、子供を望んでいる様子は分かる。
多分、次回妊娠を決意して、結果また流産だったらもうそれ以上は
考えられない。残念だけど・・・子供を私は諦めるだろう。
主人はどうだろう・・・?
最悪の現実を受け入れ、夫婦二人で生きていってくれるだろうか?
その前に、【不育症】の対策も考えながら前を向いて歩いていこう。
悪い結果を今から考えたくはない。
今回【今出来るプロジェクト】は残念な結果に終わった・・・。
ああ・・・。
何か秋の風に吹かれると、また映画『風立ちぬ』を観たい気分に
なるのは何故だろう・・・。
センチな秋になっちゃうのかな・・・。