キレた。わけでもないけれど、少なくとも憤慨はしていたのかもしれない。溜め込んでいた疑念や意志が、ついボフっと爆発してしまった。きっかけは本当に小さなところだったのにね。
尊敬する人に言わせれば、「そもそもそういう風にキレてしまうこと自体が、青い。もうそういうところは通り過ぎて、達観して捉えなければいけない」というのだろうけれど。
たぶん、こんな風に何かを感じたり思ったり、表現しようとしたり主張しようとする時点で、今ひとつ自分のいる環境を分析しきれていないのかもしれない、甘いのかもしれない。もう、そういう状況でもないのだ。
同じ人に言わせれば「なんでそんなに甘く、優しすぎるんだ、バカか。精神衛生は大切なことだぞ」ということなのだろうが。
でも、と思ってしまう。でもという言葉が出るということは、まだ僕は青いのだ。
もっと冷たくなろう。
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昨日の収穫。うー……と唸りながら手にしたモノ。いや、ま、実際はもう着た瞬間に「あ、コレですね」と決まっていたんですが(笑)。
こんなにしわっくちゃなベストがあっていいんでしょうか。しかも形はカジュアルというよりは、ドレスよりなのに。表地ウール、裏地コットン。思いっきりくしゃくしゃ。
樹脂加工を施してあります。いわゆる普通の洗いや皺加工よりも、強く加工が残ります。いわば、極端に言うと生地の表面に液状の樹脂を吹きつけてくっしゃくしゃにして、乾燥させてしまおう、みたいな話。コーティングするようなもんで。
本来であれば、防縮のための加工であり、あるいはウールなどをウォッシャブルにするために使ったりする加工ではあるのですが……ここまで皺にするために使うとは。加工技術もやっぱり面白いなぁ。
背中側は、赤ストライプのキュプラなんですけど……異様なくらいに皺(笑)。ギャルソンのウール縮絨なんかの裏地よりも、もっと皺っぽい。キュプラに樹脂加工を強くかけるとこんなになるのか……不思議や。
この秋冬の気分にピッタリです。シンプルにシャツにベスト。野暮ったい感じなんだけど、どこか暖かい。そんな空気。これは着る機会が多そうだなぁ。きちんとジャケットの下にも着てあげたいし。
さてさて。こちらも素敵なんですけれどね。明日はもっと素敵です。そして明日の側では、ニットも欲しいのですよねー。素晴らしいニットで、価格も良心的。いやー……ほ、欲しい。でも。
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「ここはもう、下を見て、あるいは前を見てなんかいないんだよ」という言葉が、身にしみる。
また違う場面の出来事で、それを実感した。
何かを成し遂げたり、進めたり、頑張ろうとするよりも。
なぜか、リスクをさけるとか、面倒にならないようにとか、そういうことに目が向いている。
分かるけど、分からない。そういうことなら、はじめから何も頑張らなければいい。
僕は、必要ないのかもしれない。 arlequin