グレートギャツビー | コアクマのひみつ

コアクマのひみつ

王子様(息子)と宝塚とキャンプなど
大好きなモノに囲まれたコアクマの日常

 

再々演。観て参りました。

 

初演の「華麗なるギャツビー」をこよなく愛するコアクマなのでかなり辛口となります。

決して今の月組さんが嫌いなわけではないので心を広くお読みくださいませ。

これを読んで「初演観てみようかな?」ってなってくださったら嬉しい。

ただ、この再々演のタイミングでスカステで放映なかったんだよね・・・。

 

まず、全体感として。

この作品、一本ものにする意味はあるのでしょうか?

追加された場面がほぼ話に関わらない気がするのです。

 

とくに2幕初めのショーからトムとヴィッキーとの絡み。

あれ、ヴィッキーに入れ込んだからマートルと別れる?って流れなら納得いくのですが

あれは、めんどくさい奴出て来たからトムは手引いたのよね??

 

で、そこからの新聞記者の流れ。

これもいらんよね?

 

追加された曲や編曲も初演の方がすっきりしていて好きでした。

いくらコロナ渦で収益激減の宝塚でも

初演時より舞台技術や衣装など各段に上がっているんでしょうが、

この作品はいじらなくてよかったなと。盆回しもいらんかった。

演出家変わったかと思ったよ。

ギャツビーの世界観は正塚先生ワールド的でいいのよ。

 

さ、ここからは個人の感想を。

 

ギャツビーのれいこ(月城かなと)

とにかく美しい。優等生れいこが光ってる。

ただなぜか単体で見るとスタイルいいのに、誰かが隣に来るとたんに悪く見える。

それが似たサイズ感のおだちん(風間柚乃)でも、超絶スタイルのはるくん(礼華はる)でも同じ。

あれはなんなんだろうか・・・。

 

初演のかりんちょさん(杜けあき)が超絶大人なイメージだったけど、

年齢的には今のれいことそんなに変わらんのよね。

30歳前半のギャツビーは等身大で出来たと思うのだけど印象がだいぶ違う。

 

デイジーのうみちゃん(海乃美月)

うみちゃんはあまりにもできる子なので「綺麗でバカな女の子」ではないのよ。

初演のあゆちゃん(鮎ゆうき)は退団公演だったこの作品の東京公演でやっと

「もう少し歌わせてあげたらよかったのに」と思うほどお歌に成長が見られたけど、

それまでは本当にこんなにも歌わせてもらえないトップ娘役はいまだに出てこないほど

ひどい扱われ方だった。お歌が??な人は他にもいたのに。

その分あの時代にはありえん美貌で(今見るとやっぱりその時代の化粧とか色々思う所はありますが)

デイジーは綺麗だけで成立するんだと立証していた。

誰もが納得する美貌というのは本当に難しい。

うみちゃんは綺麗だけど、デイジーの美しさではない。

その分、スタイルの良さと芝居心でデイジーを成立させていた。

 

初演では2番手役だったニックをおだちんが担当。

再演からこの扱いになったニックだけど、まぁ特に扱いは変わらんお役。

おだちん、新公卒業からそんなに経っていないだろうにすでに貫禄。

もっともっとはっちゃける役や難しい役を当ててもらっていい成長してほしい。

 

初演はいちろ(一路真輝)

初演見返したけど、ほんと楽しそうにやってたな。この役。

 

トムのちなっちゃん(鳳月杏)

こういう役はお手の物よね。

超絶スタイルでお坊ちゃん。れいこと同じ身長なの?見えない。

ちなっちゃんの歌声が好き。

別格立ち位置から正式2番手へ。2番手の面白さをいっぱい経験してほしい。

 

初演はみゆ(海峡ひろき)

みゆさんはやっぱ別格だったな。こういう敵役がまぁお似合い。

 

ジョーダンのみちる(彩みちる)

この時代の衣装ってみんなスタイル悪く見えるのに

顔の小ささからか一番似合ってた。

ジョーダンの自立した女感も完璧でこんなに出来る子だとは知らなんだ。

 

マートルのじゅりちゃん(天紫珠李)

いつも華やかさが欠けるイメージだったんだけど

マートルよかった。芝居うまいんだな。

 

初演のジョーダン(小乙女幸)マートル(美月亜優)は

別格娘役(コアクマはそう思ってた)で2人ともちょっとお声にクセのあるタイプで

それがこの役にピッタリだった。

 

マイヤーはゆうま(輝月ゆうま)

やっぱり体格、顔のデカさ(笑)、芝居で別格。

専科かと言われたらまだ風格って部分は若すぎるけど、

そりゃトップと同期だもんね。そりゃ無理だわ。

 

初演はゆき(高嶺ふぶき)

この人もこの役楽しんでたな。

 

ビロクシーはるとラウルのるね(夢奈瑠音)

初演はトド様(轟悠)とたーたん(香寿たつき)だったのよね。

出世役か?

はるのスタイルの良さとるねのちょっと野望が見える感じよかったわ。

 

エディのあみ(彩海せら)とジュディのおはねちゃん(きよら羽龍)は

新公コンビなんだね。

ここの2人の歌も初演のほうがよかった・・・。

初演はたかこ(和央ようか)とじゅん(純名里沙)

贅沢な並びだ。

 

ちょい役ですが、運転手とギャツビーの父で

じゅんこさん(英真なおき)がなんだかほっとした。

 

と、今回は初演と比べて感想書いてみました。

 

最近再演ものが多くなっていますが、

やっぱり初演って強いですよね。

自分的初演(最初に観た作品)ってのも。

 

駄作を当てられるより、

いい作品の再演の方がいいような気もするし、

比べてしまうのもあるし・・・難しい所です。

 

そろそろ大物来そうですね。