Crazy Ken Band(CKB)の25枚目のアルバム『華麗』が9月3日にリリースされます。25枚という枚数もさることながら、どのアルバムも高いクオリティで、シングル以外にアルバム曲がまた素晴らしいのがCKBです。
ということで、華麗なるCKB25枚目のアルバム発売を記念して、当サイトの管理人が選ぶCKBソング100曲を紹介したいと思います。音源は基本的に公式のものを張っていますが、ないものについては検索ページを出しています。
まずは1回目は1998年から2000年までになります。デビュー前に1998年にリリースされた横山剣さんのソロアルバム『Crazy Ken’s World』からデビューアルバム『Punch! Punch! Punch!』、2枚目のアルバム『Goldfish Bowl』、3枚目のアルバム『ショック療法』までがこのセクションになります。インディーリリースの時期で、リアルタイムの時期の私も、ほぼこの頃は知らずに、レンタルCD屋に置かれていることも無かったと記憶しています。しかしこの頃の曲は現在のライブのリストにも上がるように、色あせない魅力があります。
スージー・ウォンの世界 1998
1998年の横山剣さんのソロアルバムに収録されていて、2017年のベストアルバム『愛の世界』にもリミックスされたバージョンが収録されています。ライブにも必ずといっていいほど演奏されるナンバーですが、イントロが流れた瞬間から心躍るスリリングなナンバーで、アドベンジャー映画の曲かと思うほど豪華な内容です。大曲ですが、中間にソロパートが連続して、2転3転する後半の進行など色あせない魅力にあふれています。
暴動 1998
デビューアルバムのオープニングの後の1曲目がこの「暴動」で、この曲でバンドのキャリアが始まったというあたりが、本当に神懸かっています。車のアクセルを踏んだらブレーキがぶっ壊れて、サビが「狂う」の連続。挟まれるギターもサックスも凶暴です。
長者町ブルース 1998
デビューアルバムはどれも凄い曲ですが、このジャジーでレトロな雰囲気で、戦後の昭和の混沌とした雰囲気が伝わってきます。Steely Danの曲のような長い間奏のソロパートの連続が個人的には惹かれています。
けむり 1998
ライブだと「何番、けむり」とコールされる定番曲。個人的なイメージはLed Zeppelinの1枚目のアルバムの「Babe I’m Gonna Leave You」で、「じゃりんこチエ」のようなホルモン屋の人情風景が重なります。けむりのむこうで涙を流しながらホルモンを食べるという世界は他の曲ではまずお目にかかれません。
イカ釣り船 1998
CKBのギターを担当している小野瀬さんの曲は大体アルバムに1曲あたりが収録されていて、ライブでも特別パートも用意されていますが、これがどの曲もかっこよくて、それだけでもベストアルバムになりそうですが、その中でもこの曲は外せません。早いギターの調べはAC/DCの「Thunderstruck」あたりを思い出しますが、インストながら、激しい展開となぜに「イカ釣り船」というタイトルが納得できるワールド全開な名曲です。
空っぽの街角 1998
CKBはアルバムをどの作品もトータルな作品として作っていて、Interludeを挟んだり、オープニングとラストはしっかりと配置されています。それで最初のアルバムのエンディングがこの曲で、「Never Can Say Goodbye」というサビのフレーズ、そして最後までの流れはエンディングにふさわしいナンバーで、実際に現在でもライブのエンディングに使われることが多い曲になっています。
ある晴れた悲しい朝 1999
CKB2枚目のアルバムに収録されていた曲で、男女の別れのある1日の朝を描いた曲ですが、まるで短い映画を見ているような重厚なストーリーで、曲の展開とともに心のゆらぎが伝わってきて、最後のエンディングの悲しい盛り上がりがまた素晴らしい曲になっています。
あるレーサーの死 2000
3枚目のアルバム『ショック療法』から、イントロのレコードのヒス音からナレーションが重なるあたりで既に凄いですが、これが終盤に至るまでに何重にも展開する大曲構成が個人的にグッときます。曲が終わった時に何か一つのドラマを見終わったかのような充実感を感じます。
コロ 2000
アルバム『ショック療法』から。犬好きで、柴犬が好きな人はハマる曲ですが、そのメロディ、歌詞があまりにも悲しすぎて、これが横山剣さんの幼少期の実話と考えると、そのサビの叫びが心に刺さります。
発光!深夜族 2000
アルバム『ショック療法』に収録されていて、ベストアルバムにも収録、ライブにも定番となっている曲ですが、このタイトルから既に凄いCKBの世界で、やんちゃで狂っていて、怪しげなCKBの裏テーマ曲のようなイメージ。グルーブ感たっぷりで、タイトルのように夜に聞いていると不思議とパワーを感じられる曲です。