Ver.5サイトが選ぶポップミュージック名曲選 00年代以降編10 | ver.5 - 洋楽チャートをデータと共に

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Ver.5サイトが選ぶポップミュージック名曲選 00年代以降編10


よくあるロックの名曲ではなくて、ポップミュージックの名曲を当サイトが厳選して紹介しています。選曲は全米Top5に入った曲はそれだけで名曲で、膨大なリストとなるため外しています。


00年代(2000年以降)から早くも四半世紀が過ぎようとしています。インターネットの普及からデジタルでのフォーマットが登場し、今はStreamingの時代となりました。膨大な世界の、または過去のライブラリを自由に聞ける、また個人が簡単に発信できる時代となり、音楽のあり方が変わってきました。


2010年代はエレクトロダンスミュージックやトラップ、ドリルなどのヒップホップがトレンドになりロックがチャートではあまり目立たなくなりましたが、ストリーミングの時代となり全米や全英のヒットチャートで上位に入らなくとも3年以上もStreamingされるような曲も登場していました。

 

文中にあるSpotify Global Chart記録は2024年8月11日現在のものとなります。

Adventure Of A Lifetime / Coldplay 15

 

ドリームポップという言葉とともに2000年代に大活躍したロンドンで結成されたロックバンドColdplayですが、2015年には「Adventure Of A Lifetime」が全米13位、全英7位のヒットを放っています。Coldplayとしては珍しいディスコティックな曲で、躍動感あるファンキーなリズムとサビの手拍子の入り方が特徴的です。

Sing / Ed Sheeran 14

 

イングランドはYorkshire出身のシンガーソングライターEd Sheeranはアコースティックギターの美しいメロディとヒップホップな躍動感のある曲で2010年代には大活躍を見せました。2014年には2枚目のアルバム『X』が全米1位に輝きますが、そのリードトラック「Sing」は全米13位、全英1位を獲得しています。Pharrell Williamsが作曲とプロデュースに関わっていて、ポップなR&B曲となっています。Rolling Stonesの「Miss You」のようなフォルセットなサビと、早口でまくしたてるEd Sheeranのボーカルが味わいがあります。

Little Talks / Of Monsters And Men 11

 

アイスランドはGarðabærで結成されたインディーロックバンドOf Monsterss And Menの2011年から2013年にかけてに全米20位、全英12位を記録した曲です。2011年にフィラデルフィアのラジオ局がかけはじめたことをきっかけに、全米Top40に登場するまで30週間がかかるロングヒットとなりました。独特のコーラスが印象的なドラマチックな曲で、WeWereMonkeysによって制作されたバンドメンバー(船乗り)とリードシンガー(女性の生き物)による映画のようなPVが人気を決定的にしました。

Riptide / Vance Joy 13

 

オーストラリアはメルボルン出身のシンガーソングライターVance Joyの2013年に全米30位、全英10位を記録した曲です。軽やかなギターのメロディに導かれるフォークロックですが、曲を芸術的に表現したPVが話題を呼びました。Spotifyのグローバルチャートでは今もなお313週と6年以上ランクインしています。

Sweater Weather / The Neighbourhood 12

 

カリフォルニア州Newbury Parkで結成されたロックバンドThe Neighbourhoodの2012年に全米14位、全英49位を記録した曲です。チャート順位だけでは目立ったものではないですが、2020年半ばからTikTokで使用されたことで、Spotifyのグローバルチャートでは今もなお30位にランクインするロングヒットで、Spotifyでのランクインは231週(4年半)に及びます。これだけのロングヒットになったのはバイセクシャルの略語としてこの曲のタイトルが使われていることで、多様化の時代を代表するポップソングとなっています。

I Love You So / The Walters 21

 

アメリカはイリノイ州シカゴで結成されたインディーバンドThe Waltersの2021年に全米71位、全英87位を記録している曲です。チャートでは目立った成績ではないもののTikTokで話題となりSpotifyでは10億回以上再生されていて、現在もSpotifyのグローバルチャートで89位(117週)のロングヒットとなっています。美しいメロディとサビまでの隙の無い展開は全米71位とはとても思えない完成度の高さで、Top40に入らなかったビッグヒットとなる可能性を秘めています。

Story Of My Life / One Direction 13

 

イングランドはロンドンで結成されたボーイズバンドOne Diorectionはロック的要素を持つ曲でビッグヒットを連発し、全英のボーイズグループとしては珍しく全米を含む世界中でヒットを出し続けました。2013年には3枚目のアルバム『Midnight Memories』から「Story Of My Life」が全米6位、全英2位を記録していますが、Billboard Japan でも5位(2014年年間で10位)を記録しています。アコースティックギターの穏やかなメロディとサビの躍動感のある対比が素晴らしいナンバーです。

The Less I Know The Better / Tame Impala 15

 

オーストラリアはPerthで結成されたサイケデリックロックバンドTame Impalaの3枚目のアルバム『Currents』(全米4位)に収録されていた曲で、全米Hot Rock & Alternative Songsで35位を記録しています。ディスコサウンドの要素が入ったサイケロックソングで、ダンサブルに刻むギターのグルーブが独特です。青春時代のティーンの恋愛を描いたPVも話題になりました。『Currents』のヒットあたりからシンセロック、サイケロックが人気となっていき、Kevin Parkerは作曲プロデューサーとして活躍していくことになります。

I Wanna Be Yours / Arctic Monkeys 13

 

イングランドはSheffieldで結成されたロックバンドArctic Monkeysは現在まで全米Top40を記録した曲はないものの、Streamingsでは人気があります。その代表的なのは2013年に発表されたアルバム『AM』で、全米6位ながら全米で400万枚の認定を受けています。そこに収録されている「I Wanna Be Yours」は1982年にJohn Cooper Clarkeが発表した曲にAlex Turnerが歌詞を加えたもので全英99位という順位ながら、SpotifyのGlobalチャートでは現在34位(109週)とロングヒットになっています。メランコリックなメロディと歌詞が素晴らしい名曲です。

Good Time / Owl City & Carly Rae Jepsen 12

 

ミネソタ州Owatonna出身のシンガーソングライターAdam YoungのプロジェクトOwl Cityは「Fireflies」を全米1位に押し上げ成功します。カナダはMission出身のシンガーソングライターCarly Rae Jepsenは2012年に「Call Me Maybe」で全米1位を始め世界中で大ヒットしますが、この二人が組んだシングルが2012年の「Good Time」で、全米8位、全英5位、Billboard Japanでは2位(2012年年間8位)を記録しています。開放感あるダンスポップな曲で、サビ前のCarly Rae Jepsenのかけ声にテンションが上がります。