Ver.5サイトが選ぶポップミュージック名曲選 00年代以降編8 | ver.5 - 洋楽チャートをデータと共に

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Ver.5サイトが選ぶポップミュージック名曲選 00年代以降編8


よくあるロックの名曲ではなくて、ポップミュージックの名曲を当サイトが厳選して紹介しています。選曲は全米Top5に入った曲はそれだけで名曲で、膨大なリストとなるため外しています。
00年代(2000年以降)から早くも四半世紀が過ぎようとしています。インターネットの普及からデジタルでのフォーマットが登場し、今はStreamingの時代となりました。膨大な世界の、または過去のライブラリを自由に聞ける、また個人が簡単に発信できる時代となり、音楽のあり方が変わってきました。Streamingsが集計対象になるため聞かれる曲はいつまででも聞かれ続け、ある時には自然発生のごとく過去の曲が浮かび上がってきます。そんな時代の00年代以降ですが、管理人がチャートヒット関係なく、長く聞かれ続けるのではないかと思う曲をセレクトしました。


10年からになりますが、チャート上位に入る曲以外で名曲と呼ばれるものについてはまだはっきりと出ていない状態と思います。その中で、現段階で時代を超えて使われそうなのは映画音楽やエンパワーな曲でしょう。ロック、ポップと呼ばれる大衆音楽はネットの時代に入り、膨大なライブラリーの一部となり、成熟期に入ったように思います。

This Is Me / Keala Settele & The Greatest Showman Ensemble 18

 

2017年に公開された映画『The Greatest Showman』はサーカス団の人生をテーマとしたミュージカル映画で、大ヒットを記録しました。サントラも大ヒットして、「This Is Me」は2018年に全米58位、全英3位を記録しています。映画のテーマを象徴するようなエンパワーな曲で、サビメロに至るまでとサビの高揚感が素晴らしいナンバーです。日本でもCMに使われるなど耳にすることが多いナンバーです。

Another Day Of Sun / Cast Of La La Land 16

 

2016年に公開されたミュージカル映画『La La Land』は興行収入で成功しただけでなくゴールデングローブ賞7部門受賞、アカデミー賞でも5部門で受賞するなど高い評価を受けました。そのオープニングタイトルの「Another Day Of Sun」はハリウッドで成功を夢見て踊るもので、Justin Hurwitzが作曲しています。シングルヒットも記録し、全英チャートでは75位を残していて、フランスでは18位まで上昇しています。日本ではCMに使われていて、軽快でポップなメロディが耳に残ります。

How Far I'll Go / Aulil Cralho 16

 

ディズニー映画は毎年のように大ヒットを記録して、サントラもヒットを記録しています。2016年の映画『Moana』もサントラからのAulii Cravalhoのバージョンが2016年に全米41位、全英55位を記録していますが、Alessia Caraのバージョンもあり、こちらはニュージーランドを始めワールドワイドでのヒットとなりました。「Let It Go」のような派手さはないものの、航海を前に希望あふれるエンパワーな曲で今も聞かれることが多いナンバーです。

Fight Song / Rachel Platten 15

 

ニューヨークのシンガーソングライターRachel Plattenの2015年に発表されたデビューソング「Fight Song」は全米6位、全英1位の大ヒットを記録しています。ピアノの美しいメロディと、サビ前のドラムの躍動感あるリズムが曲のエンパワーな部分を強調していて、誰もが惹かれるポップソングとなっています。

Chandelier / Sia 14

 

オーストラリアはAdelaide出身のシンガーソングライターSiaはDavid Guettaの「Titanium」を作曲したことで名前を挙げて、Rihannaの「Diamonods」やFlo Ridaの「Wild Ones」をヒットさせたことでヒットメイカーとして知られるようになりました。2014年にはSia自身のアルバムから「Chandelier」が全米8位、全英6位を記録していますが、PVには自身の分身としてダンサーのMaddie Zieglerが登場して話題となりました。サビのフレーズが哀愁ある歌詞で、タイトルのシャンデリアのように揺れ動く気持ちが伝わります。

Rather Be / Clean Bandit 14

 

イングランドはCambridgeで結成されたClean Banditはクラッシックの要素とエレクトロを組み合わせたお洒落なトラックで人気となりました。2014年の始めに全英で1位を記録して衝撃を与えると、全米に飛び火して全米10位を記録しています。ストリングスから始まった軽快なエレクトロサウンドに加えてフューチャリングされたJess Glynneのソウルフルな歌声が魅力で、Jess Glyneはこの曲でブレイクして、全英1位を何曲も放つスターとなりました。PVはメンバーが日本の映像のどこかに紛れ込むもので、話題となりました。

Brave / Sara Bareilles 14

 

カリフォルニア州Eureka出身のシンガーソングライターSara Bareillasは2007年に「Love Song」のヒットで知られるようになります。2013年に発売された4枚目のアルバム『The Blessed Unret』は全米2位に入りますが、そこからカットされた「Brave」は全米23位、全英48位のヒットを記録します。作曲にはSara自身とJack Antonoffが関わり、躍動感あるリズムとメロディに導かれるエンパワーソングで、ありのままの自分でいる勇敢さについて歌っています。

I Ain't Worried / OneRepublic 22

 

コロラド州Colorado Springsで結成されたRyan TedderをフロントマンとするロックバンドOneRepublicの2022年に全米6位、全英3位の大ヒットを記録した曲です。映画『Top Gun Maverick』に使われて、80年代のTop Gunとは違った現代のTop Gunらしい哀愁が感じさせられる曲になっています。Ryan Tedderはヒットメイカーとして作曲家としてもバンドとしても2000年代後半から現在まで活躍していて、2013年には「Counting Stars」が全米2位、全英1位を記録しています。

Somewhere Only We Know / Lily Allen 13

 

ロンドンはHammersmith出身のシンガーソングライターLily Allenは2006年に「Smile」が全英1位に輝き、その後もヒットを連発して人気アーチストとなりました。2013年には2004年にKeaneが全英3位を記録した曲をカバーしたものがクリスマスキャンペーンでリリースされて全英1位を記録しています。クリスマスにぴったりのアレンジとLily Allenの切ないボーカルがまた絶妙です。

Remember Me / Miguel (Benjamin Bratt) 17

 

日本語タイトルでは「リメンバーミー」で有名なPixar映画『Coco』で使われている曲「Remember Me」は2018年のアカデミー賞でBest Original Songを受賞しています。チャートヒット記録はないですが、俳優のBenjamin Brattのバージョンと「Sure Thing」で有名なシンガーMiguelとNatalie LaFourcadeのバージョンが流れています。歌詞が映画のキーになっているもので、メロディがラテンポップながらメロディアスで、心に残る曲です。