Ver.5サイトが選ぶポップミュージック名曲選 80,90年代編 5 | ver.5 - 洋楽チャートをデータと共に

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Ver.5サイトが選ぶポップミュージック名曲選 80,90年代編 5


よくあるロックの名曲ではなくて、ポップミュージックの名曲を当サイトが厳選して紹介しています。選曲は全米Top5に入った曲はそれだけで名曲で、膨大なリストとなるため外しています。
70年代までの100曲編と80年代、90年代編は名曲としての意味合いが変わってきます。80年代頃からは幅広い音楽に触れる機会が増えたことで、様々な音楽を取り入れたり過去の音楽を再構築することが増えていきます。またシンセサイザーの普及で簡単に電子機器で音楽を作ることができるようになります。90年代頃には音楽の一部をサンプリングするラップミュージックが流行しました。
ということで今からだいぶ過去の音楽ですが、それでも色あせないポップミュージックの美しいメロディの世界をぜひお楽しみください。
80年代から90年代末までで100曲の4回目です。

Into The Groove / Madonna 85

ミシガン州Bay City出身のポップシンガーMadonnaの1985年に全英1位を獲得した曲です。全米では「Angel」のB面でカットされていないもののMadonnaの80年代絶頂期を象徴するヒットで知られています。『Like A Virgin』と『True Blue』の間に出された映画『マドンナのスーザンを探して』からのシングルで、MadonnaとBreakfast ClubのStephen Brayによる作プロデュースになっています、タイトル通りにグルーブ感たっぷりのメロディが素晴らしいナンバーです。

Holding Out For A Hero / Bonnie Tyler 84

 

WalesはSkewen出身のポップシンガーBonnie Tylerの全米34位、全英2位を記録した曲です。Bonnie Tylerは全米1位を獲得した「Total Eclipse Of The Heart」が有名ですが、この曲は84年に大ブームを起こした映画『Footloose』からのシングルで、チャート順位以上に80年代のポップスを代表する曲として知られます。プロデュースはヒットメイカーJim Steinmanで、Footlooseの曲を手掛けたDean Pitchfordとの共作。ドラマチックな展開に躍動感のあるメロディが魅力です。日本では葛城ユキと麻倉未稀によりカバーされました。

I Like Chopin / Gazebo 83

 

レバノンはベイルート生まれのイタリアンシンガーGazeboのヒット曲ですが、全米と全英では登場せず、日本のオリコンチャートでは9位を記録しています。ピアノの悲しそうな調べが印象的なポップミュージックで、昼ドラのようなPVもまた話題になりました。日本では「雨音はショパンの調べ」で小林麻美によりカバーされています。

Life In A Nothern Town / Dream Academy 86

 

ロンドンで結成されたポップグループDream Academyの全米7位、全英15位を記録した曲です。イギリスのフォークシンガーNick Drakeへの哀歌で、Pink FloydのDavid Guilmourがプロデュースしています。この曲の印象的なのはサビの「ヘイ・マ・マ」というチャントで、クラシカルな童謡っぽさがあり、Beatlesなどの歌詞も合わさってノスタルジックさも感じさせます。

Breakout / Swing Out Sister 86

 

イングランドはマンチェスターで結成されたSwing Out Sisterのブレイクヒットで、1986年に全米6位、全英4位を記録しています。バカラックの影響を受けたAndyのメロディにボーカルCorinneのエレガントなパフォーマンスは日本でも人気となりCMに90年代にはドラマ主題歌を手掛ける活躍を見せます。華やかで、それでいながらクラシカルな曲は80年代を代表するポップスの名曲です。

It's A Sin / Pet Shop Boys 87

 

ロンドンで結成されたNeil TennantとChris LoweのコンビPet Shop Boysの1987年に全米9位、全英1位を記録した曲です。Pet Shop Boysは「West End Girls」という全米1位ヒットでデビューして、今もなおチャートで活躍し続けるレジェンドアーチストです。この曲は邦題が「哀しみの天使」で、シンセサイザーポップスながら、オーケストラをバックに壮大なメロディの大曲になっています。

Mary's Prayer / Danny Wilson 87 

 

スコットランドはDundeeで結成されたロックバンドDanny Wilsonの全米23位、全英3位を記録した曲。美しいメロディと切ないボーカル、そして印象的な「Save Me」というサビのフレーズはチャートヒット以上に心に残るポップスの名曲です。

Wonderful Life / Black 87

 

イングランドはリバプール出身のColin VearncombeことBlackの1986年に全英8位を記録した曲です。タイトルと相反して破産中に書かれたこの曲は、感傷的でありほろ苦さのあるバラードで、サビメロは普遍的な魅力があります。日本でもCMで使われるなどチャートヒット以上に知られています。

Take Good Care Of My Heart / Whitney Houston f.Jermain Jackson 85

 

ニュージャージー州Newark出身のソウルシンガーWhitney HoustonはMadonnaと同じく80年代に登場したスターでした。特にデビューアルバムからの1985年のシングル「Saving All My Love For You」から1988年の「Where Do Broken Hearts Go」まで7曲連続で全米1位を記録したのは語り継がれる伝説の一つです。そんなWhitney Houstonのシングルカットされていない名曲の代表がJermain Jacksonとのデュエット「Take Good Care Of My Heart」です。切ないメロディでサビの2段展開、そしてラストまでの構成が素晴らしい。

I Was Born To Love You / Freddie Mercury 85

 

QueenのボーカルFreddie Mercuryの1985年のソロアルバムからのシングルで、全米76位、全英11位を記録しています。日本では化粧品のCMで使われたり、QueenによりカバーされたバージョンはビールのCMで使われたり、ドラマの曲に使われたこともあって、日本では知名度の高い曲となっています。ディスコソングながら、Queenらしいドラマチックなロックです。