TikTokにもオススメ! Ver.5サイトが選ぶポップミュージック名曲選 8 | ver.5 - 洋楽チャートをデータと共に

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TikTokにもオススメ!
Ver.5サイトが選ぶポップミュージック名曲選 8

よくあるロックの名曲ではなくて、ポップミュージックの名曲を当サイトが厳選して紹介します。普遍のメロディ、メッセージは時間の流れを超えてきっと聞いている人の心を捉えるでしょう。選曲については全米Top5に入った曲はあえて外しています。上位5位に入る曲はそれだけで名曲で、膨大なリストとなるからです。Youtube、TikTokといった過去の音楽を使って表現することが増えてきましたが、そんな方にお勧めできるポップミュージックの美しいメロディの世界をお楽しみください。
まずは70年代末までで100曲を選びました。その8回目となります。

Don't You Worry Bout A Thing / Stevie Wonder 74

 

ミシガン州Saginaw出身のシンガーソングライターStevie Wonderの73年に『Innervisons』から全米チャートで16位を記録した曲です。Stevie WonderはLittle Stevie Wonderの頃に「Fingertips」で全米1位を獲得してから、70年代にはシングルアルバム問わず名曲を数多く生み出していて、アルバム『Innervisons』から『Songs In The Key Of Life』は3枚連続でGrammy賞のAlbum Of The Yearを受賞する活躍を見せます。そんな70年代Stevieの曲はキーの上げ下げが激しい酔うようなメロディラインが特徴で、その代表が「Don't You Worry Bout A Thing」でした。1992年にはIncognitoによりカバーされて全英19位、日本でもヒットしました。

Lovely Day / Bill Withers 77

West Virginia州Slab Fork出身のシンガーソングライターBill Withersの77年に全米30位、全英7位を記録したナンバーです。Bill Withersといえば72年に全米1位を獲得した「Lean On Me」が有名で、その他にも「Ain't No Sunshine」など数多くの名曲を生み出しています。「Lovery Day」はチャート順位こそ高くはありませんが、87年には全英チャートで再ヒット、88年にはリミックス版がヒット、さらには92年にはSoul Systemにより「It's Gonna Be A Lovery Day」として全米34位、全英17位のヒットを記録するなど、今では名曲の一つとして知られています。サビの高揚感のその手前のブリッジが美しいナンバーです。

It's A Shame / Spinners 70

 

ミシガン州Fermdaleで結成されたR&BグループSpinnersの70年に全米14位、全英20位を記録した曲です。70年代に数多くのヒットを放ったSpinnersのブレイクのきっかけとなったナンバーで、作曲とプロデュースにStevie Wonderが入っています。誰もが聞いたことがあるぐらいに有名なイントロ、サビのメロディですが、中盤の展開は予想以上に熱さを感じます。90年代にはMonnie Loveを始めサンプリングも数多くされています。

I Believe In Miracle / Jackson Sisters 73

 

ミシガン州デトロイトで結成されたファンクグループJackson Sistersの73年に全英チャート72位を記録したナンバーです。Johnny Bristolにより書かれたこの曲はオリジナルは73年のMark Capanniですが、Jackson Sistersバージョンがディスコヒットとなっています。この「ダダダダッダッ」という強烈なメロディ、グルーブは強烈に耳に残ります。

Can't Give You Anything / Stylistics 75

 

ペンシルバニア州フィラデルフィアで結成されたソウルグループStylisticsの75年に全米では51位でしたが、全英では初の1位に輝いているナンバーです。ヒットメイカーThom Bellと別れてHugo LuigiとGeorge David Weissの作曲で、アレンジは「Hustle」のヒットで有名なVan McCoyによるもので、サビのあたりは確かにそれっぽいディスコティックな曲です。日本のCMにも度々登場しますが、特にオープニングのホーンによるイントロは曲本編よりもよく知られています。

I'm Every Woman / Chaka Kahn 78

 

イリノイ州シカゴ出身のソウルシンガーChaka Kahnは70年代にRufusの一員として活躍しますが、78年にはソロデビューをして、デビューシングル「I'm Every Woman」が全米21位、全英11位のヒットを放ちます。ソロの成功を機にChaka KahnはRufusを脱退、そして80年代まで繋がっていきます。曲はRolling Stone誌が2022年に選んだ偉大なダンスソング200曲の27位に選ばれるほど高い評価のもので、93年にはWhitney Houstonによってカバーされて全米4位を記録しています。

Free / Deniece Williams 76

 

インディアナ州Gary出身のソウルシンガーDeniece Williamsのデビューアルバム『This Is Niecy』から初のヒットとなる全米25位、全英1位を記録した曲です。Earth Wind & FireのMaurice Whiteがプロデュースしたこの曲はソウルクラッシックとして知られる曲で、Denieceの高音の美しい歌声と全体に漂うメロウなサウンドが素晴らしいです。

Go To Be Real / Cheryl Lynn 79

 

カリフォルニア州ロサンゼルス出身のソウルシンガーCheryl Lynnの78年に全米12位、全英70位を記録した曲です。Cheryl Lynnイコールこの曲というほど有名な曲で、作曲はCheryl Lynn本人とTotoのDavid Paichi、David Foster。くせになるメロウなメロディと迫力あるボーカルはディスコ時代の重要な曲として評価されていて、Father MCの「I'll Do 4 U」(1990年)他数多くの曲でサンプリング、またカバーヒットも生まれています。

Fantasy / Earth Wind & Fire 78

 

イリノイ州シカゴで結成されたファンクソウルバンドEarth Wind & Fireは70年代から名曲を多く生み出す活躍を見せますが、その中で特に日本で人気の曲がこの「Fantasy」で、意外にも78年に全米32位、全英14位と低い順位を記録しています。曲はタイトル通りにスケール感の広いファンタジーな曲で、Earth Wind & Fireらしいメロディの美しさ、そしてサビまでの展開は大曲という感じさえします。1990年にはBlack Boxがカバーをして全英5位のヒットを記録しています。

Summertime Madness / Kool & The Gang 74

 

ニュージャージー州ジャージーシティで結成されたKool & The GangはEarth Wind & Fire同様に70年代から名曲を数々生み出すスーパーバンドですが、そんなKool & The Gangの隠れた名曲として知られるのが74年のアルバム『Light Of Worlds』からインストゥルメンタルの曲「Summertime Madness」です。シングル「Spirit Of The Boogie」(全米35位)のB面に収録されているものですが、その後145以上サンプリングされたり、また映画、ゲームなど様々なメディアにも使われています。特に1991年のJazzy Jeff & Fresh Princeの「Summertime」(全米4位)のカバーが有名です。なんとも暑苦しい夏の熱気が音とともに伝わってきます。