TikTokにもオススメ! Ver.5サイトが選ぶポップミュージック名曲選 5 | ver.5 - 洋楽チャートをデータと共に

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TikTokにもオススメ!
Ver.5サイトが選ぶポップミュージック名曲選 5

よくあるロックの名曲ではなくて、ポップミュージックの名曲を当サイトが厳選して紹介します。普遍のメロディ、メッセージは時間の流れを超えてきっと聞いている人の心を捉えるでしょう。選曲については全米Top5に入った曲はあえて外しています。上位5位に入る曲はそれだけで名曲で、膨大なリストとなるからです。Youtube、TikTokといった過去の音楽を使って表現することが増えてきましたが、そんな方にお勧めできるポップミュージックの美しいメロディの世界をお楽しみください。
まずは70年代末までで100曲を選びました。その5回目となります。

Roundabout / Yes 71

 

ロンドンで結成されたプログレッシブロックバンドYesの71年に全米13位に入ったナンバーです。1曲が5分も10分もあるプログレッシブロックでシングルヒットが出ることは希ですが、この曲はアルバムで8分29秒あるものを3分27秒のシングルバージョンを用意したことでYesの代表曲となりました。イントロのギターの調べから本編に入るときの躍動感、ワクワク感が素晴らしいです。アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」のエンディングに起用されたことでも話題になりました。


Have You Ever Seen The Rain / Creedence Clearwater Revival 71

 

カリフォルニア州El Cerritoで結成されたCreedence Clearwater Revival(CCR)の71年に全米8位、全英36位を記録したナンバー。全米1位はなかったものの、この時までに5曲全米2位を生み出しているスーパーバンドのCCRで、チャートではそこまでの上位曲ではないものの今もなおSpotifyで10億回のストリーミングスを記録するなど聞かれ続けています。「晴れた日に雨が降る」という歌詞は当時の社会情勢やバンドの緊張がもたらした不安感を表現したもので、バンドは翌年に実際に解散しています。サビの力強くも美しいメロディは日本のCMでも使われて愛されている70年代ロックの名曲。

Layla / Derek & The Dominos 72

 

Eric ClaptonやBobby Whitlock、Carl Radle、Jim Gordonによってロンドンで結成されたDerek & The Dominosの72年に全米10位、全英7位を記録したナンバーです。7世紀の「The Story Of Layla And Majnun」にインスパイアを受けた歌詞はClaptonがGeorge Harrisonの妻Pattie Boydに向けての曲でもありました。全く違った前半と後半の2曲による大曲で、ロックの名曲としても知られています。1992年にはEric Claptonがアンプラグドでカバーして全米12位を記録しています。

I Saw The Light / Todd Rundgren 72

 

ペンシルバニア州フィラデルフィア出身のシンガーソングライターTodd Rundgrenの72年の名盤『Someting/Anything?』からカットされて全米16位、全英36位を記録したナンバーです。Beatlesの後継者とも言われるほどのメロディの美しいRundgrenの代表曲で、印象的なイントロからサビまでの隙のない構成が素晴らしい。89年にはロンドンのポップグループWorkshyによってボサノバでカバーされて話題になりました。

Walk This Way / Aerosmith 77

 

マサチューセッツ州Bostonで結成されたハードロックバンドAerosmithの77年に全米10位を記録したナンバーです。もともと1975年に『Toys In The Attic』からカットされましたが当時はヒットせず、76年の11月に再カットされて全米10位にたどり着きました。1986年にはRun DMCがサンプリングして全米4位を記録。AersomithもPVに登場してその後のAersomithの活躍に繋がりました。印象的なギターリフに始まり、Steven Tylerのまくし立てるボーカルはラップ的で、今もなお色あせないメロディです。

knocking On Heaven Door / Bob Dylan 73

 

ミネソタ州Duluth出身のBob Dylanは60年代から数多くの名曲を生み出しているシンガーソングライターですが、73年に全米13位、全英14位を記録したナンバーです。映画サントラ『Pat Garrett And Billy The Kid』に収録され、70年代のDylanの曲で最も成功した曲となっています。印象的な歌詞と美しいメロディはその後Guns N Roses(92年全英2位)に代表されるように数多くのアーチストにカバーされました。


20th Century Boy / T.Rex 73

 

ロンドンで結成されたグラムロックバンドT.RexはボーカルのMarc Bolanとともに70年代に人気があり、71年の「Get It On」(全米10位)のヒットで知られます。この曲は73年に全英チャート3位を記録したナンバーで、その後リーバイスのCMや2016年の映画『The Purge Election Year』、日本の映画『20世紀少年』に使われました。ギターの印象的なリフとサビメロが今もなお新鮮です。

Magic Man / Heart 76

 

ワシントン州シアトルで結成されたAnn Wilson、Nancy Wilson姉妹を中心としたハードロックバンドHeartのデビューヒットで、全米9位を記録しています。年上の男(Magic Man)に誘惑される少女の曲ですがAn Wilsonが当時のバンドマネージャーについて歌ったものでした。アルバムバージョンではギターとシンセサイザーのソロが挟まれる5分強の大曲で、躍動感ある力強いギターのリフと叫び声のようなギターのアンサンブルが魅力です。

Stairway To Heaven / Led Zeppelin 71

 

ロンドンで結成されたハードロックのスーパーバンドLed Zeppelinは今もなお伝説的なバンドですが、その中でも名盤とされている1971年のアルバム『Led ZeppelinⅣ』に収録されているこの曲はチャートには登場しませんが(後のデジタル時代のチャートを除き)Led Zeppelinのみならずロックの名曲の一つとして知られます。8分強の大曲はどこまでも美しいメロディで、3つのセクションに分かれたドラマチックな展開が感動的です。

Kashimir / Led Zeppelin 75

 

同じくLed Zeppelinの名曲で1975年に発売されたアルバム『Physical Graffiti』からの曲です。チャートでは登場しませんが、8分37分の大曲で、ギターとドラムのリズムに導かれ曲はドラマチックに展開します。印象的な「ダダダッ」というメロディはいろいろなメディアでも使われていて、曲名は知らずともどこかで聞いたことがある人も多いはず。1998年にPuff Daddy f. Jimmy Page名義で曲がサンプリングされた「Come With Me」が全米4位、全英2位を記録しています。