TikTokにもオススメ! Ver.5サイトが選ぶポップミュージック名曲選 1 | ver.5 - 洋楽チャートをデータと共に

ver.5 - 洋楽チャートをデータと共に

過去と現在の洋楽シーンをチャートデータをもとに紹介するページ(週一更新予定)

TikTokにもオススメ!
Ver.5サイトが選ぶポップミュージック名曲選 1

よくあるロックの名曲ではなくて、ポップミュージックの名曲を当サイトが厳選して紹介します。普遍のメロディ、メッセージは時間の流れを超えてきっと聞いている人の心を捉えるでしょう。これまでやってきた企画の集大成です。
今回は全米Top5に入った曲については外しています。というのは、全米1位を含めて上位5位に入る曲はそれだけで名曲であると思っているからで、ここを入れると膨大なリストになり、それ以外の曲が埋もれてしまうからです。
それとYoutube、TikTokといった過去の音楽を使って表現することが増えてきました。そんな方にもお勧めできるポップミュージックの美しいメロディの世界をお楽しみください。


まずは70年代末までで100曲のうちの1回目になります。

Take Five / Dave Brubeck 59

サンフランシスコで結成されたJazzグループDave Brubeckの59年のアルバム『Time Out』からのナンバーです。全米チャートでは25位、全英チャートでは6位を記録しています。ピアノとサックスの軽やかな掛け合いから中盤にドラムソロが展開します。CMでもよく使われるイントロから誰もが聞いたことがあるメロディのJazzの名曲です。

James Bond Theme / John Barry & Orchestra 62

 

今でも目玉映画の007のメインテーマです。1作目の『Dr.No』に使われたJohn Barry & Orchestraは全米ではチャートインしていませんが、全英チャートでは11位を記録しています。オーケストラと名がついているものの、全体的にはJazz的で、映画のイメージそのままにスリリングに展開します。現在でもアレンジを変えながら全く色あせないポップスの名曲です。

The Pink Panther Theme / Henry Mancini 63 

 

音は聞いたことがあるけれどこれがPink Pantherのテーマとは知らない人はわりと多いもの。「Moon River」など数多くの映画音楽、イージーリスニングを手がけるHenry ManciniによるJazzナンバーで、全米ではアダルトコンテンポラリーチャートで10位に入っています。コメディなどの抜き足差し足で歩くときによく使われる定番の曲で、イントロのサックスがとてもクールです。

Mission Impossible / Lalo Schifrin 66

 

今ではトムクルーズ主演の映画として有名なMission Impossibleは元々はTV番組で、そこのテーマをアルゼンチン系アメリカ人ピアニストのLalo Schifrinが手がけていて全米では41位を記録しています。これも今でも映画のテーマとしてアレンジを変えながら受け継がれていますが、映画版となった時にU2のAdam ClaytonとLarry Mulllen Jr.がカバーして全米7位、全英7位のヒットを記録しています。ジャンジャン、ジャンジャンというハイテンションなイントロを聴くたびにワクワクさせられる普遍のメロディです。

Soul Bossa Nova / Quincy Jones 62

 

Michael Jacksonのプロデュースでも有名なQuincy Jonesが62年に発表したJazzナンバーで、アルバム『Big Band Bossa Nova』に収録されていて全米で112位という記録です。映画『Austin Powers』で使われたりCMで使われたりしているためチャート的には今ひとつながら誰もが聞いたことがある曲です。思わず体が動き出しそうなファンキーなメロディが楽しい。

Misirlou / Dick Dale 62

 

もともとはアルメニア地方の民謡だった曲を62年にサーフロックバージョンとしてDick Daleによりカバーされたことでサーフロックやイージーリスニングの名曲として知られています。全米チャートでは目立った記録はありませんが、タランティーノの映画『Pulp Fiction』で使われたりしています。エレキギターの激しい音色とハイテンションなリズムが心地良いナンバーです。

Nut Rocker / B.Bumble & The Stringers 62

 

アメリカはロサンゼルスのバンドB.Bumle & The Stringsによるインストゥルメンタルナンバー。全米で23位、全英で1位を記録しています。チャイコフスキーのくるみ割りの人形を下敷きにしながら、軽快なピアノのメロディが心地良いナンバーです。

One Way Ticket / Neil Sedaka 60

 

「Oh Carol」や「Breaking Up Is Hard To Do」でも知られるシンガーソングライターNeil Sedakaが60年に発表した曲で、全米では「Oh Carol」のB面に入っていた曲。日本ではA面とB面を変えて「恋の片道切符」として大ヒットしました。数多くの日本のアーチストにもカバーされるほど愛されたナンバーで、曲の中にはElvisの「Heartbreak Hotel」やRicky Nelsonの「Lonesome Town」など当時のヒット曲の名前が入っています。日本で受ける王道的な切ない系のメロディです。

Bittersweet Samba / Herb Alpert 65

 

レコードレーベルA&MのAであるサックス奏者Herb Alpertはこの当時絶頂の人気を誇っていました。アルバム『Whipped Cream & Other Delights』に収録されているこのナンバーはチャートでは登場しないものの、日本のラジオ番組のテーマ曲に使われたり、最近ではCMでも使われたりと良く耳にする曲の一つです。

Mas Que Nada / Sergio Mendes & Brasil'66 66

 

オリジナルは63年にJorge Benによって書かれたものをブラジルはリオデジャネイロ出身のジャズミュージシャンSergio Mendesによってカバーされたもの。アルバム『Herb Alpert Presents Sergio Mendes & Brasil 66』は全米7位を記録して、この曲は全米シングルチャート47位を記録し、2006年にはBlack Eyed Peasのメンバーとセルフカバーして全英で6位を記録しています。サンバの軽やかなメロディの心地良いポップミュージックの名曲です。