UK Chart 7/22
Single Chart
1(1) : Afraid To Feel / LF System (3 Weeks)
2(2) : As It Was / Harry Styles
3(3) : Green Green Grass / George Ezra
4(7) : Last Last / Burna Boy
5(4) : Break My Soul / Beyonce
6(8) : Crazy What Love Can Do / David Guetta f. Becky Hill & Ella Henderson
7(6) : About Damn Time / Lizzo
8(5) : Running Up That Hill / Kate Bush
9(10) : 21 Reasons / Nathan Dawe f. Ella Henderson
10(9) : IFTK / Tion Wayne & La Roux
29(-) : Stay With Me / Calvin Harris f. Justin Timberlake & Pharrell Williams & Halsey
LF Systemの「Afraid To Feel」が3週目の1位を獲得しています。
Album Chart
1(1) : Harry's House / Harry Style
2(-) : About Last Night / Mabel
3(3) : = / Ed Sheeran
4(-) : Beatopia / Beabadoobee
5(7) : Gold Rush Kid / George Ezra
6(-) : Special / Lizzo
7(2) : Love Damini / Burna Boy
8(11) : Greatest Hits / Queen
9(5) : Last Night In The Bittersweet / Paolo Nutini
10(10) : The Highlights / Weeknd
11(-) : Fear Fear / Working Men's Club
14(-) : The Other Side Of Make Believe / Interpol
22(-) : Hellfire / Black Midi
23(-) : The Present Is A Foreign Land / Deaf Havana
38(-) : 18 / Jeff Beck & Johnny Depp
Harry Styleの『Harry's House』が1位をキープしています。
2位にはNeneh Cherryの娘でAlhaurin El Grande出身のシンガーMabelの2ndアルバム『About Last Night...』が登場しています。Mabel McVey自身が全曲作曲する力作ですが、シングルヒットがあまり出ていません。
4位にはフィリピン出身のオルタナシンガーBeabadoobeeの『Beatopia』が入っています。まだ手元にアルバムが届いていないのでなんですが、シングル「Talk」のように前作のオルタナロックなノリの曲以外にも「Perfect Pair」のようなメロディアスな曲もあって楽しみにしている一枚です。
Talk / Beabadoobee
Perfect Pair / Beabadoobee
6位にはデトロイトのR&BシンガーLizzoの4枚目のアルバム『Special』が入っています。「About Damn Time」がシングルヒット中です。
11位以下で22位に登場しているのはロンドンで結成されたBlack Midiの『Hellfire』でした。前作が60位ということで順位は上げましたが、22位でした。これは私も買って聞いていますが、なかなかの力作です。
■ Hellfire / Black Midi (2022)
ロンドンで結成された3人組ロックバンドBlack Midiの3枚目のアルバムです。メンバーによると前作は各ドラマが展開するアルバムでしたが、今回はアクション映画という。今作は人間の悪、悪い部分をそれぞれ描きながらそれでも暗い感じではなくて、アグレッシブな高揚感があります。
オープニングの「Helfire」でアルバムが始まると、アグレッシブなMorgan Simpsonのドラムが印象的な「Sugar/Tzu」「Eat Men Eat」「Welcome To Hell」の3曲が続きます。それぞれ先行でシングルとして聴けた曲ですが、この3連の並びはなかなか痺れます。激しいドラムのせいかプログレッシブロックとハードロックが混ざったような印象です。穏やかなバラッド「Still」が挟まって後半の最初は7分の「The Race Is About To Begin」。激しいギターの展開から一転穏やかになったりするプログレな曲。Pink Floydのような曲の印象もあったのは「Dangerous Liaisons」。ラスト1曲前「The Defence」はここでバカラックかと思う程のオーケストラサウンド。そしてラスト10曲目「27 Quentions」のまるでショートムービィのような複雑な展開の曲で終わります。
前作は耳馴染みの良いメロディが最初にあり、でも最後まで続かなかった印象でした。今作は耳馴染みのよいメロディやシングルは少ないものの、アルバム全体でまとまっている印象。それでも前半3曲のシングルが連なるところは、アグレッシブでこのアルバムの聞きどころです。全体として混沌としているようで1曲1曲、曲のつながり、アルバム全体として緻密な構成といった印象を受けました。このアルバムでの聞きどころは演説調から絶叫まで幅の広いボーカル、そしてひょっとしてこのアルバムのキモなじゃいかと思うドラムでしょう。アルバムジャンルはプログレなのかもわからないほどの独特な音ですが、意外にYesが「Roundabout」を出したようにその内ひょっとシングルヒットが出そうな予感もします。
Sugar/Tzu / Black Midi
Eat Men Eat / Black Midi
Welcome To Hell / Black Midi