2022年4月の棚からアルバム | ver.5 - 洋楽チャートをデータと共に

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2022年4月の棚からアルバム



忘備録のようなものですが、4月にアルバム棚から出して聴いたCDアルバムを書いておこうと思います。

ちなみに現在まで2021年と2022年のアルバムを除き聞いたのは以下のアルバムです。



Sticky Fingers / The Rolling Stones (1971)
America / America (1971)
Back On The Block / Quincy Jones (1989)
Born To Run / Bruce Springsteen (1975)
Reasonable Doubt / Jay-Z (1996)
All N All / Earth Wind & Fire (1977)
Cuts Both Ways / Gloria Estefan (1989)
A New World Record / Electric Light Orchestra (1976)
Carmel / Joe Sample (1979)
Heavy Weather / Weather Report (1977)
The Archandroid / Janelle Monae (2010)
Duotones / Kenny G (1986)
American Dream / LCD Soundsystem (2017)
Recess / Skrillex (2014)
Between The Bottons / The Rolling Stones (1967)
Letter From Home / Pat Metheny Group (1989)
Lady Soul / Aretha Franklin (1968)



America / America (1971)



バンド名がAmericaなのにイングランドはロンドンで結成された3人組ロックバンドAmericaの1971年に発表されたデビューアルバム。全米1位、全英14位を記録して、シングル「A Horse With No Name」(名前のない馬)が全米1位、「I Need You」が全米9位を記録しています。


当時の流行であるアコースティックギターによるフォークロックサウンドですが、このアルバムは10年ほど前に買ったものですが、意外にリズミカルで、メロディアスなのに驚きました。ギターだけとは思えないほど奥深いメロディに、3人のハーモニーがまた美しく、1曲目から最後まで一気に聞いてしまいます。どの曲も素晴らしい出来ですが、個人的にはグルーブ感のある3曲目「Three Roses」とシングル2曲が特に気に入っています。


Three Roses / America
A Horse With No Name / America
I Need You / America



Reasonable Doubt / Jay-Z (1996)



ニューヨーク出身のラッパーJay-Zのデビューアルバム。インディーレーベルRoc A Feliaを立ち上げてのデビューアルバムは全米23位を記録。メディアにも絶賛されて、Def Jamと提携して以降のサクセスストーリーと繋がりますが、その最初のアルバムです。


これがびっくりするほど内容が良くて、Kanye WestやJust Braze、Neptunesがバックにいた『Blueprint』は確かに名盤ですが、Jay-Z自身が曲をすべて書いて、ネタも全力で出し切ったこのアルバムの方が今では一番だと思っています。Puff DaddyのBad Boyとの関係からMary J Blige、Notoriou BIG、Foxy Brownが参加していますが、プロデューサーにはPuff Daddyは入っていません。代わりにDJ Premierが3曲でプロデュース。Jay-Z最初のヒットとなった「Ain't No Nigga」は全米50位?と思うほどのキャッチーなナンバーも収録されています。リリックはわかりませんが、Jay-Z自身も完璧と自画自賛しているよう。自分もそうでしたがチャート順位が低いせいかあまり聞いている人は少ないですが、聞けば誰もがJay-Zの最高のアルバムはこれと思うでしょう。


Aint No Nigga / Jay-Z f. Foxy Brown
Dead Presidents Ⅱ / Jay-Z
Coming Of Age / Jay-Z f. Memphis Bleek



The Archandroid / Janelle Monae (2010)



カンサスシティ出身のシンガーソングライターJanelle Monaeのデビューアルバム。全米17位という順位ながら、メディアに絶賛された隠れた名盤です。


正直当時なぜノーマークだったのかわかりませんが、後追いで聞きました。まるで壮大な映画のようなSuiteⅡ Overtureのオーケストラサウドから始まって、2曲目のロッキンな「Dance Or Die」、そして間髪入れずに「Faster」、そして「Locked Inside」に流れ込むあたりはとてつもない破壊力を感じます。デビューEPがSuite ⅠだったことからこのアルバムはそのⅡとⅢが収録されていますが、壮大なコンセプトでありながら、この流れの良さ、まとまりの良さはPrinceが認めるだけのことはあります。


Dance Or Die / Janelle Monae
Faster / Janelle Monae
Locked Inside / Janelle Monae