Crazy Ken Bandの『好きなんだよ』 | ver.5 - 洋楽チャートをデータと共に

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Crazy Ken Bandの『好きなんだよ』が9月8日に発売されました。



Track List (Official HPから)


01:モンロー・ウォーク (南佳孝/79年)
02:ルビーの指環 (寺尾聰/81年)
03:プラスティック・ラブ (竹内まりや/84年)
04:DOWN TOWN(シュガー・ベイブ/75年)
05:冬のリヴィエラ(森進一/82年)
06:eye catch * Kokoro kara kimiwo
07:スカイレストラン(ハイ・ファイ・セット/75年)
08:やさしさに包まれたなら(荒井由実/74年)
09:接吻-kiss-(ORIGINAL LOVE/93年)
10:時間よ止まれ(矢沢永吉/78年)
11:夏のクラクション(稲垣潤一/83年)
12:eye catch *Aishiteruyo
13:最後の雨(中西保志/92年)
14:雨に泣いてる(柳ジョージ&レイニーウッド/78年)
15:横須賀ストーリー(山口百恵/76年)
16:よこはま・たそがれ(五木ひろし/71年)
17:空港(テレサ・テン/74年)
18:難破船(加藤登紀子/84年、中森明菜/87年)
19:eye catch * Motto yokumisete
20:アフリカ象とインド象(朱里エイコ/73年)
21:あまい囁き(中村晃子 ナレーション:細川俊之/73年)



Oricon 9月20日付アルバムチャートでは4位、Billboard Japan 9月15日アルバムチャートでも4位となりました。



CKB21枚目のオリジナルアルバムにして初のカバーアルバムです。ほぼ1年間隔でアルバムを出し続けるパワーは凄いです。


アルバムはどの曲も良いですが、個人的な感想を。


有名曲のカバーが多いですが、最初は違和感を感じるものの、何回か聞くとすんなり入るというか、妙に納得するものがありました。


「ルビーの指輪」は前半はほぼ忠実なカバーで、間奏からバンドらしいアレンジに変わります。シティポップブームの火付け役でもある竹内まりやの「プラスティックラブ」は長めのギターのイントロがフュージョン的な感じを受けました。「Down Town」はEpoのヒットが好きな曲ですが、ウキウキという言葉を強調することで、より高揚した感じになっています。「冬のリヴィエラ」はオリジナルで感じなかった男の悲哀さが伝わってきて、こんな曲なんだと再発見しました。



大きくアレンジしているなというのはユーミンの「やさしさに包まれたなら」で、ズンチャのリズムでポップなアレンジになってます。「横須賀ストーリー」もオリジナルのクールな部分とは違ったスカバンドなアレンジで、オリジナルとはまた別曲のような味わいです。Carole Kingの「It's Too Late」のフレーズから始まる「難破船」もまた別な味わい。



最後の2曲は凄い選曲という感じの2曲。「アフリカ象とインド象」はオリジナルもかなり変な曲ですが、それを復刻させたような感じ。最初、中盤、最後と別の曲が組み合わさったようなプログレな曲です。ラスト「あまい囁き」はアランドロンが歌っていた洋楽を邦楽カバーしたもののカバー。私は知らなかったですが、知る人ぞ知るという名曲で、これを歌っているアイシャとギターの小野瀬さんが上手すぎです。



オリジナル あまい囁き アランドロン


ネットではボーカルの剣さんが解説をしています。


横須賀ストーリー / Crazy ken Band