シカゴのロックバンドOK Goのアルバム『Hungry Ghosts』から5曲目のカットとなる「Obsession」のPVが公開されました。『Hungry Ghosts』は2014年の10月にリリースされたアルバム。シングルはさることながら、このアルバムからカットされたPVはどれも素晴らしいです。(まあOK GoのPVはどれも凄いものばかりですが)
- Hungry Ghosts/Ok Go
- ¥価格不明
- Amazon.co.jp
ということで、最新PVが公開された記念でアルバム『Hungry Ghosts』からの5曲のカットされたPVを紹介します。
だまし絵系のビデオクリップで、そのだまし絵のパーツにメンバーがそれぞれ入っている点がミソです。「Sledgehammer」の伝統的なアーチスト体張る+「Hourgrass」の映像マジックという感じでしょうか。監督はKulash AlongとAarron Duffy、Bobb Partingtonが監督。立体を使った錯覚、3Dに見えるような絵や見方によっていろいろと変化する映像などありますが、個人的にすごいのは脚立の上で見たら実はメンバーの顔だったという映像です。
OK Goの全米71位のヒットです。日本のPerfumeがカメオ出演したPVはOctocopter Droneと呼ばれる映像カメラを使い、計算しつくされたマスゲームを作り上げています。メンバーが乗っているのはHonda のUni Cubs。ワンショットでCG無しというのが信じられないほど美しく完璧な作品です。恐らくここ数年では間違いなくベストな作品の一つ。監督は日本のKazuaki SekiとDamian Kulash Jr.。
ロシアのS7 エアライン協力の元で撮られた無重力の映像です。無重力映像については、これまでもちょくちょくあったように思いますが、今回はまるでミュージカルの一発撮りのような趣で、見せ方が凝っています。色のついた風船が無重力状態で割れる映像は、その後の処理お構いなしの大胆さを感じさせます。アイディアと監督はバンドメンバーDamian Kulaseとその妹、「Here It Goes Again」の監督も手掛けたTrish Sie。
最初に4.2秒の映像が流れて、それをスローで再生しましたと言ったら単純なものと思いきやフルのPVを4秒に縮めてそれをメンバーが実践したというところが、凄いなと思います。まさしくこれはDioの世界(わかる人はわかってください)。しかしここにきて思ったのですが、OK Goはひょっとしてペンキを被るのが好きなのか。
普通5曲目のPVはさすがに手を抜くものでしょう。ところがこのPVも凄まじいです。
567台ものプリンターが出す紙で映像を作ったペーパーマッピングという映像ですが、プリンターでカラーを印刷してカラフルな幾何学模様を作り出すというだけではなく、メンバー自身がアニメの一部としてコマ撮り撮影しています。メンバーにつけられたワイヤーや、時々出てこないプリンターの紙がやけにリアルです。メンバーの振付はPerfumeで知られているMikiko。どうもPVの完成まで2年の歳月がかかっているということです。
ちなみにこれはオマケですが、最近OK GoのPVを見て物凄く気に入ったのがあったので併せて紹介します。
バンドメンバーが体を張るというのは「Here It Goes Again」でも分かってましたが、これに動物が入るとまた別です。監督はTrish SieとOK Go。犬がカメラに向かって飛び込んでくる映像がなかなか新鮮でした。