- Ver.5サイトが選ぶFusion Album 10枚
管理人が所蔵するCDの中から以前に100枚選んだものを除いてジャンル別に名盤を紹介します。今回はFusionの名盤を紹介します。恐らく最近買っているアルバムで最も多いのはFusionではないかと思うぐらいに最近ハマっていて、特にCrusadersについてはコンプリートしそうな勢いです。Dave BrubekなどのJazzも入れようかと迷ったのですが、今回は70年代後半から80年代前半までの今のポップミュージックにも通じているフュージョンブームの音を中心としてみました。
■ Two / Bob James (75)
- 夢のマルディ・グラ+1/ボブ・ジェームス
- ¥1,080
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アメリカのジャズミュージシャンBob Jamesの2枚目のアルバムです。Bob JamesはKenny Logginsのプロデューサーをしたり、90年代にFourplayを結成するなどJazz アダルトコンテンポラリー界の第一線で活躍し続けます。恐らく90年代のヒップホップで一度は耳にした人が多い「Take Me To The Mardi Gras」はキャッチーで解放感溢れる音です。他に「The Golden Apple」はストリングスをバックに、壮大なサウンドで、陽だまりの日に聴きたい「You're As Right As Rain」など気持ちの良い音が詰まっています。
Take Me To The Mardi Gras
The Golden Apple
You're As Right As Rain
■ Free As The Wind / The Crusaders (77)
- Free As the Wind/Crusaders
- ¥1,421
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Fusionサウンドと言えば全米のJazz FusionグループCrusadersですが、個人的に一枚アルバムを挙げるならこのアルバムです。Crusadersの最初の頃のFunkやSoulっぽさは薄れ、ストリングスをバックにポップな音でアルバムは埋め尽くされています。勿論Crusadersらしい各メンバーのソロの連続はここでも展開しています。オープニングの「Free As The Wind」のフィリーソウルサウンドの気持ちの良い音から始まり、70年代初期のソウルという感じの「Feel It」、8分強もあるのに全く飽きさせないディスコティックな「Sweet N Sour」などポップな曲が目白押しです。
Free As The Wind
Feel It
Sweet N Sour
■ Breezin / George Benson (76)
- Breezin’/George Benson
- ¥708
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全米ピッツバーグのJazz アーチストGeorge Bensonの大ヒットアルバムです。George Bensonと言えば軽快なギターサウンドが魅力ですが、Grammy賞を受賞してシングルヒットもした「This Masquerade」(全米10位)ではスキャットを駆使したボーカルも披露しています。何かと耳にしたことがある「Breezin」は日曜日の朝という感じで爽やか。「Six To Four」は軽快なサウンドにGeorge Bensonの高速ギターが展開しています。
This Masquerade
Breezin
Six To Four
■ Everybody Loves The Sunshine / Roy Ayers Ubiquity (76)
- Everybody Loves the Sunshine/Roy Ayers
- ¥1,137
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全米のJazzミュージシャンRoy Ayersとバンド Ubiquityの76年に発表されたアルバムです。Roy AyersはJazzとファンクを融合させた音が魅力で、一聴すると70年代のSoulという感じにも聞けます。ヒップホップ好きではタイトルトラックの「Everybody Loves The Sunshine」(全米51位)が有名ですが、グルーブ感が堪らない「Keep On Walking」や、個人的にラッパーならサンプリングしたいと思うメロウな「The Third Eye」など、じっくりと聴きたい一枚です。
Everybody Loves The Sunshine
Keep On Walking
The Third Eye
■ Captain Fingers. / Lee Ritenour (77)
- キャプテン・フィンガーズ(期間生産限定盤)/リー・リトナー
- ¥1,080
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アメリカのJazzミュージシャンLee Ritenourの代表作です。Lee Ritenourは1990年にはBob JamesとともにFourplayを結成もしました。Lee Ritenourと言えばブラジリアンリズムと軽快なギターが魅力ですが、メロディも美しいナンバーが多いです。アルバムタイトル曲の「Captain Fingers.」はドラムと音とギターのアンサンブルが心地いいナンバー。ポップなんだけどしっかりとJazzさも感じさせます。ドライブにピッタリな「Fly By Night」や、Stevie Wonderのカバー「Isn't She Lovery」など充実した内容です。
Captain Fingers
Fly By Night
Isn't She Lovery
■ Larry Carlton / Larry Carlton (78)
- Larry Carlton/Larry Carlton
- ¥1,776
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かつてCrusadersとも仕事をしていた全米のJazzギターリストLarry Carltonの代表作です。Larry Carltonと言えばSteely Danのアルバムでもセッションミュージシャンとして参加して存在感を出していました。Bob JamesのFourplayには1997年にLee Ritenourに変わって参加しています。このアルバムではLarry Carltonの代名詞とも言える「Room 335」が一番で、軽快でポップなギターがハッピーな気持ちにさせてくれます。怒涛のごとく高速なギターサウンドが聴ける「Point It Up」や、Santanaばりの泣きのサウンド「Only Yesterday」など、普通にポップス、ロック好きでも聴ける一枚です。
Room335
Point It Up
(It Was)Only Yesterday
■ Rainbow Seeker / Joe Sample (78)
- 虹の楽園/ジョー・サンプル
- ¥1,080
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Crusadersのメンバーの一人で、これまたポップミュージックの中でも名前を多く耳にするJazz アーチストJoe Sampleの一枚目のアルバムです。Crusadersの中でもJoe Sampleの書く曲はメロディアスで聴きやすいのが多くて、そんなJoe Sampleのソングライティングの魅力が詰まった作品で、これぞFusionという感じにポップとJazzの両方の魅力を兼ね備えています。縦横無尽に弾かれるエレクトロピアノの調べが心地いい「Rainbow Seeker」に始まり、2pacの「Change」にサンプリングされた「In All My Wildest Dreams」も落ち着いた感じの曲が続きます。そしてこの曲のクライマックス「Melodies Of Love」は壮大な愛のバラードで、Jazzというよりポップス的に名曲です。
Rainbow Seeker
In All My Wildest Dreams
Melodies Of Love
■ Night Birds / Shakatak (82)
- Night Birds/Shakatak
- ¥1,228
- Amazon.co.jp
UKのジャズグループShakatakの代表作です。Shakatakはお洒落な都会的なサウンドで日本では特に人気があって、80年代に青春を過ごした人にとっては忘れられない音の一つです。代表曲「Night Birds」は都会的なフィーリングにピアノの調べが絡まって、切ないメロディはいかにも日本人好みの憂いあるサウンドです。サックスをフューチャーした「Streetwalkin」もやはり切ない音です。Chic風のカッティングギターが炸裂するファンキーな「Easier Said Than Done」などいつ聞いても楽しめる一枚です。
Night Birds
Streetwalkin
Easier Said Than Done
■ Surprise Surprise / Mezzoforte (83)
- Surprise Surprise/Mezzoforte
- ¥価格不明
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アイスランドのFusionバンドMezzoforteの大ヒットアルバムです。全体的に夏の日の開放的な感じが特徴で、オープニングの「Surprise」に導かれて夏の日差しという感じの開放的な「Garden Party」(全英17位)、夕暮れの砂浜という感じの「Easy Jack」と続きます。アルバムで最も有名なのが、BGMで使われることが多い「Fusion Blues」で、Fusionサウンドの代表的な音です。Fusionブームのさなかに登場した決定版のようなアルバムです。
Garden Party
Easy Jack
Fusion Blues
■ Straight To The Heart / David Sanborn (84)
- ストレイト・トゥ・ザ・ハート(ライヴ!)<FUSION 1000>/デイヴィッド・サンボーン
- ¥1,080
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全米のJazz ミュージシャンDavid Sanbornの代表作です。David Sanbornと言えばとにかく熱い。歌うようにサックスを奏でるさまは独特です。80年代後半にSax奏者として登場したKenny Gと最後の一枚はどちらにしようか迷ってましたが、やはり熱さが違った。このアルバムはLive アルバムですが、完成度の高い楽曲に、LiveゆえのDavid Sanbornらしい熱さも増幅して感じられます。オープニングの「Hideaway」で一気に心を持っていかれれば、熱さ全開の「Straight To The Heart」で完全にやられます。AORな感じのメロディはMarcus Millerの作曲。Al Greenのカバー「Love & Happiness」も収録されています。
Hideaway
Straight To The heart
Love & Happiness
ということで当サイトが選ぶFusion作品10枚でした。