70's Disco Hits | ver.5 - 洋楽チャートをデータと共に

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Ver.5 Music Box - 70's Disco Hits (再)

オリジナル・サウンドトラック サタデー・ナイト・フィーバー/サントラ
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暑くなってきて、個人的にテンションを上げたい気分なんです。そういう時にはアップテンポの曲を聞いてリラックスするのが一番ということで、今回は70年代後半のディスコサウンドを特集したいと思います。全15曲、3部構成で、中にBee Gees(Barry Gibb)を挟みます。


まずはアッパーなこの曲から。70年代後半の音楽シーンでよく使われていた言葉にBoogieがありました。元々アップテンポのジャズの奏法を意味する言葉でしたが(=ブギウギ)、70年代に使われていたBoogieは激しく踊れる音を「=ブギーなサウンド」という感じで使っていたように思います。まずはそんなBoogieな世界を。70年代のJazzファンクサウンドを代表するグループがモーリスホワイトを中心とするEarth Wind & Fireでした。そんなEW&Fが79年に全米チャートで6位のヒットを記録したナンバーです。


Boogie Wonderland / Earth Wind & Fire (79年全米6位)


続いてDisco Classicを。ロサンゼルス出身のR&B Disco QueenのCheryl Lynnのこのナンバーは何度もカバーされたりサンプリングされたりしています。似たような曲も多くて、Emotionsの「Best Of My Love」とかMariah Careyの「Emotions」とかあります。78年に全米チャートで最高12位を記録しています。


Got To Be Real / Cheryl Lynn (78年全米12位)


ドイツ出身のJazz Funkグループ Heatwaveの77年に放った代表的なブギナンバーです(77年全米2位)。バンドメンバーのRod TempertonはMichael Jacksonの「Rock With You」や「Thriller」の作曲を手がけたことでも有名です。


Boogie Night / Heatwave(77年全米2位)


夜までBoogieだったら起きてもBoogie。ドイツ出身のガールスバンド、Silver Conventionの76年に全米2位まで上がった大ヒット曲です。「That's Right」の掛け声とともに、エンドレスで聞いていたいような気持ちの良いナンバーです。


Get Up And Boogie / Silver Convention(76年全米2位)


邦題が「今夜はブギ・ウギ・ウギ」というタイトルの曲です。曲のタイトルから名前が付けられたperry Kibble(Key)とMarie Johnson(Guiter)を中心としたユニット A Taste Of Honeyの78年の全米1位曲(3週間)です。この曲で78年のGrammy 新人賞まで受賞しています。


Boogie Oogie Oogie / A Taste Of Honey (78年全米1位)


70年代を代表するスーパーグループと言えばUK出身Barry Gibb 、Robin Gibb、Maurice GibbというGibb兄弟によるBee Geesです。中でもこの曲に代表されるアルバム『Saturday Night Fever』はジョン・トラボルタ主演の映画を含め社会現象を起こします。この曲は78年に全米1位を8週間記録しました(Stayin Aliveが2位)。


Night Fever / Bee Gees(78年全米1位)


Bee Geesの「Night Fever」を1位の座からひきずりおろしたのはアルバム『Saturday Night Fever』に収録されているハワイ出身のシンガーYvonne Ellimanのこの曲でした(2週)。作曲は勿論Barry Gibb。この曲のヒットでBarry Gibbは作曲した曲が4曲連続で全米1位を記録します。


If I Can't Have You / Yvonne Elliman(78年全米1位)


78年にヒットした映画と言えば『Saturday Night Fever』の他にジョン・トラボルタとOlivia Newton Johnによる映画『Grease』がありました。このタイトルナンバーを歌っているのがFour SeasonsのメンバーのFrankie Valliで、作曲がBee GeesのBarry Gibbでした。78年に全米1位を2週間記録しています。


Grease / Frankie Valli(78年全米1位)


Night Feverがあって、Greaseのヒットがあった78年の全米年間1位曲はこの曲でした。Barry Gibbの兄弟でもある当時19歳のAndy Gibbによるデビューから3連続1位となったこのナンバーです。作曲がBarry Gibbで、ルックスも良いということもあって人気もありました。(若くして亡くなりましたが)。78年に全米1位を7週間記録しています。


Shadow Dancing / Andy Gibb(78年全米1位)


『Saturday Night Fever』代表曲。映画公開前から映画のプロモーションと同時にこの曲が流れたこともあって、Bee Geesのフィーバーに一気に火をつけたと言われています。先行カット「How Deep Is Your Love」が1位を転落して3週間後に全米1位に輝きます(計4週間)。しかも次のカット「Night Fever」がヒットするとチャートに残り続けて、78年をBee Gees一色にしてしまったのです。


Stayin Alive / Bee Gees(78年全米1位)


70年代のディスコヒッツを語る上で欠かせないのはBee Geesと共にDonna Summerだと思います。どちらかといえばSexyなイメージがあったDonnaがヒットシンガーとして見られるようになったのはこの曲が78年に全米1位を3週間獲得してからでした。68年にRichard Harrisが全米で2位を記録したヒットのカバーですが、ゆったりとしたオリジナルの曲のイメージから、ダンスパートに変わる2段構成が、良い味を出しています。エンドレスで聞きたくなる名曲です。


MacArthur Park / Donna Summer(78年全米1位)


メンフィス出身のAnita Wardの79年の全米1位(2週)曲です。ディスコクラッシックとしてだけじゃなくて、ソウルクラッシックとして90年代にヒップホップアーチストによくカバーされています。


Ring My Bell / Anita Ward(79年全米1位)


79年のディスコヒット続けます。Gloria Gaynorの79年の全米1位(3週間)曲です。75年にディスコクィーンとなったGloria Gaynorは、その後次々と不幸に襲われます。ヒットは出なくなり、ヨーロッパのショウでは大怪我をし、彼女の母親が亡くなります。そんな折に出されたシングルのB面がこの曲でした。B面だったこの曲の方がやがて話題を呼び、ついには全米1位にまで上り詰めました。


I Will Survive / Gloria Gaynor (79年全米1位)


木に頭を打ちつけるような衝撃的なビジュアルとパンチの効いた曲。Amii Stewartによるこの曲は79年に全米1位(1週間)に輝いています。


Knock On Wood / Amii Stewart (79年全米1位)


ラストはDonner Summerの79年の全米1位曲(2週)です。Barbra Streisandと組んで、壮大な2人によるバラードの掛け合いから、ダンスパートに移るスリリングなナンバーです。いやーテンション上がる。


No More Tears / Donna Summer & Barbra Streisand(79年全米1位)


ということでディスコヒッツでした。