- 2011年の全米1位曲 (13)
■ Grenade / Bruno Mars (4 Weeks)
- Doo-Wops and Hooligans (Bonus Track)/BRUNO MARS
- ¥513
- Amazon.co.jp
2010年にブレイクしたBruno Marsの「Just The Way You Are」に続く全米1位曲。甘いラブソングのファーストシングルとは違った男臭いロックナンバーであったが、1月8日に全米1位に輝くと、1週間Katy Perryに明け渡し、再び1位となったが、1週間Britney Spearsに明け渡し、再び2週間1位を獲得する粘り腰の4週間1位を記録した。1月8日付のダウンロードでは当時の歴代3位となる559,000回のダウンロードを記録している。
■ Hold It Against Me / Britney Spears (1 Week)
- Femme Fatale/Britney Spears
- ¥1,228
- Amazon.co.jp
90年代からポップス界を牽引しているBritney Spearsの「3」に続く4曲目の全米1位曲。「3」に続く初登場での1位はMariah Carey以来の記録となった。曲は最近のポップスシーンの流れをくんだテクノダンスチューンで、キャッチーなサビメロをもってくるあたりBritney らしいナンバーに仕上がっている。アルバム『Femme Fatale』からのリードトラックで、1月28日付で411,000回のダウンロードを記録している。
■ Black And Yellow / Wiz Khalifa (1 Week)
- Rolling Papers/Wiz Khalifa
- ¥1,147
- Amazon.co.jp
全米ペンシルバニア出身の若手ラッパーが初の全米1位に輝いたナンバー。アメフトのピッツバーグスティラーズのファンだったWiz がチームのことを歌った。ヒットメイカーStargateプロデュースによるキャッチーなフレーズが話題となり2月18日付のダウンロードで198,000回を記録。この曲が全米1位になったことで、新時代のラッパーとしてシングルヒットを連発するようになった。
■ Born This Way / Lady Gaga (6 Weeks)
- Born This Way: Int’l Deluxe Edition/Lady Gaga
- ¥2,215
- Amazon.co.jp
テクノダンスブームの火付け役となったLady Gagaの3曲目の全米1位曲。2ndアルバム『Born This Way』からのリードトラックで、この曲が1位になったことでアルバムは100万枚を超える初動を記録した。2月26日に448,000回のダウンロードを記録して全米1位に輝くと、4月2日付まで6週間全米1位を記録した。Madonnaの「Express Yourself」に似たメロディ、Gagaの哲学が表現されたメッセージ性の高い歌詞、そして最初と最後に同じメロディで閉じる大曲的な構成、さらには出産をイメージした過激なビデオクリップと今年の曲の中でも特に強烈な個性を放っている。
■ E.T. / Katy Perry f. Kanye West (5 Weeks)
- TEENAGE DREAM: THE COMPLE/KATY PERRY
- ¥629
- Amazon.co.jp
2010年に発売されたKaty Perryのアルバム『Teenage Dream』から「California Gurls」「Teenage Dream」「Fireworks」に続く4曲目の全米1位曲。この曲で全米1位は5曲目となった。これまでのダンスポップから一転、ロックテイストのナンバーで、シングルとしてKanye Westをフューチャーしている。Lady Gagaとの激しい1位争いに根負けせずに4月9日付けから5月15日付まで4週間1位を記録し、1週間Rihannaの「S&M」に1位を明け渡したものの再び1位に返り咲いて、通算5週間1位を記録した。SFチックなビデオクリップもまた話題を呼んだ。
■ S&M / Rihanna f. Britney Spears (1 Week)
- Loud/Rihanna
- ¥891
- Amazon.co.jp
Rihannaの2010年発売のアルバム『Loud』から「What's My Name」「Only Girl」に続く3曲目の全米1位曲。この曲で通算10曲目の全米1位を獲得した。Rihannaのヒットを多く手掛けているStargateのプロデュース作で、Rihannaのエラエラ節も全開している。Britney Spearsとのリミックスを発表した4月30日付で298,000回のダウンロードを記録してKaty Perryから1週間1位を奪い取った。
■ Rolling In The Deep / Adele ( 7 Weeks)
- 21/Adele
- ¥2,051
- Amazon.co.jp
全英のBBCが選ぶ期待のアーチストSound Of の2008年に1位で選ばれ、その年に全英で大活躍し、翌年にはGrammy賞でも話題となったUKのソウルシンガーAdeleの初の全米1位曲。2ndアルバム『21』からのリードトラックは全英で2位のヒットに留まったが、全米では徐々に勢いがついて5月21日付から7月2日付まで実に7週間の1位を記録した。シングルが1位となった5月21日付では294,000回のダウンロードを記録。1年を通じてヒットし続けて2011年の全米年間1位曲を獲得している。曲はAdeleのパワフルなボーカルの魅力が光るナンバーで、サビメロの歌いっぷりは聞いてて気持ちがいい。
■ Give Me Everything / Pitbull f. Ne-Yo , Afrojack & Nayer (1 Week)
- Planet Pit/Pitbull
- ¥1,228
- Amazon.co.jp
キューバ出身のラッパーPitbullの初の全米1位曲。クランクでブームとなったLil Jonと組んでマイアミを中心に活動してきたが2008年の「Krazy」(30位)のヒットから注目を集めて、「I Know You Want Me」が全米2位に輝いたことで一気にトップスターとなった。その次のアルバムとなった『Planet Pit』から「Hey Baby」が7位のヒットとなり、2ndシングルの「Gime Me Everything」で遂に全米の頂点にたどり着いた。最近の流れでもあるテクノダンスとラップを組み合わせたナンバーで、Pitbullのハイテンションなラップがうまくマッチしている。7月9日付で1週間1位を記録したが、その週のダウンロードでは187,000回を記録している。
■ Party Rock Anthem / LMFAO f. Lauren Bennett & Goonrock (6 Week)
- Sorry for Party Rocking/Lmfao
- ¥1,308
- Amazon.co.jp
ロサンゼルスで結成されたヒップホップグループLMFAOの初の全米1位曲。バンド名はLaughing My Fucking Ass Offの頭文字から取られている。2009年にデビューして、2011年に2ndアルバムからのトラックであるこの曲がまずUKなどのヨーロッパ圏で大ヒットを記録して、それが飛び火して全米でも1位を記録した。最近の流れであるテクノダンストラックとラップのミックスで、7月16日付から8月20日付まで6週間全米1位を記録した。1位になった週のダウンロードは258,000回を記録している。
■ Last Friday Night (T.G.I.F) / Katy Perry (2 Weeks)
- TEENAGE DREAM: THE COMPLE/KATY PERRY
- ¥629
- Amazon.co.jp
Katy Perryのアルバム『Teenage Dream』から「California Gurls」(6週)、「Teenage Dream」(2週)、「Fireworks」(4週)、「E.T.」(5週)に続き8月27日付と9月4日付の2週間1位を記録した。これで1枚のアルバムから5曲の全米1位となり、Michael Jacksonが87年から88年にかけて記録した『Bad』の持つ記録と並ぶこととなった。曲はアルバム発売時から話題となったポップチューンだったが、5曲目のカットということで、1位までにRe Entryから11周をかけての全米1位で、これにはMissy Elliott Remixによるダウンロード増加や、Debbie GibsonやKenny Gも登場した豪華なビデオクリップなどいくつかの要素が合わさっての1位獲得となった。1位を獲得した週のダウンロードは156,000回を記録している。
■ Moves Like Jagger / Marron 5 f. Christina Aguilera (4 Weeks)
- Hands All Over: Revised Edition/Maroon 5
- ¥1,805
- Amazon.co.jp
ロサンゼルス出身のファンクバンドMaroon 5の2曲目の全米1曲。Christina Aguileraにとっては「Lady Marmalade」を入れて5曲目の全米1位となった。Maroon 5がDef LepardなどをヒットさせてきたRobert Mutt Langeと組んだアルバム『Hands All Over』は予想に反してあまり売れず、このままシーンから消えてしまうのかと思った矢先、TV番組『Voice』出演により注目を集め、審査員仲間であるChristina Aguileraとともに番組でこの曲をパフォーマンス。それがダウンロードを記録してヒットに結び付いた。9月10日にはスタジオバージョンがダウンロード217,000回を記録して1位を獲得し、Adeleに1週間1位を明け渡したものの9月24日から3週間1位を記録して、通算4週間の1位となっている。曲はMaroon 5らしい軽快なファンクナンバーで、Rolling StonesのMick Jaggerのことを歌っている。
■ Someone Like You / Adele (5 Weeks)
- 21/Adele
- ¥2,051
- Amazon.co.jp
シングル「Rolling In The Deep」がビッグヒットとなり、アルバム『21』が売れ続ける中で、MTV VMAの放送があり、そこでこの曲をパフォーマンスしたことによりダウンロードが一気に増え、9月17日付で275,000回のダウンロードを記録し、Adeleにとって通算2曲目の全米1位となった。Maroon 5に3週間1位を明け渡すものの、再び1位を奪取し、10月15日付から11月5日付まで、通算5週間の1位を記録している。最近のダンスブームの中では珍しい熱唱系のバラードナンバーで、本国の全英ではこちらが先に1位に輝いていた。
■ We Found Love / Rihanna f. Calvin Harris (10 Weeks)
- Talk That Talk/Rihanna
- ¥1,553
- Amazon.co.jp
Rihannaの今年発売されたアルバム『Talk That Talk』からのリードトラックで、11月12日付から12月31日付までと、その後8週間の全米1位を1月21日付と1月28日付の合計10週間1位を獲得している。Rihannaにとってはこれが11曲目の全米1位となるが、8週間というのはその中でも最多週のヒットとなる。1位を獲得した11月12日付では243,000回のダウンロードを記録。全英のポップアーチストCalvin Harrisの手によるダンスナンバーで、最近の流れをモロに受けたようなトラックになっている。