Ver.5 Music Box - Pop Music Video Ancore - | ver.5 - 洋楽チャートをデータと共に

ver.5 - 洋楽チャートをデータと共に

過去と現在の洋楽シーンをチャートデータをもとに紹介するページ(週一更新予定)

Ver.5 Music Box - Pop Music Video Ancore -

サラ・ブライトマン
青い影/ア・クエスチョン・オブ・オナー

残暑お見舞い申し上げます。今回のテーマは、以前やっていた「Pop Music Video」で紹介した曲の中でも、個人的に良く聞いていたナンバーを10曲集めてみました。既にPop Music Videoのリンクは消されているものが多いですしね。(「」はPop Music Videoでのコメント。)


A Question Of Honour / Sarah Brightman


まずはCM曲特集で取り上げたこの曲からスタートしましょう。この曲のサビに向かう展開が何度聴いても鳥肌が立つほど好きですね。サッカーの中継でもお馴染みです。


「まもなくワールドカップも始まることですし、某テレビ局のサッカー中継では耳にタコができるほど耳にしているあの曲です。ガンバレニッポン!。Sarah Brightmanは元々クラッシックシンガーで、「Time To Say Goodbye」が全英で2位に入るなどポップスでもマルチに活躍しています。この曲が使われているCMはToyotaのMark Xです。CMに出演している佐藤浩一は個人的に好きな俳優で、今かっこいい悪役をやらせたら一番じゃないでしょうか。チャート的には全米でも全英でも記録は残っていませんが日本でヒットしています。」


Night Fever / Bee Gees


70年代ディスコ特集で取り上げました。曲は有名ですがビデオは当時初見でしたが、70年代当時のフィーバーぶりというか、熱気が伝わってきました。ポップミュージックの歴史において忘れることができない事件の一つだったと思います。


「70年代を代表するスーパーグループと言えばUK出身Barry Gibb 、Robin Gibb、Maurice GibbというGibb兄弟によるBee Geesです。中でもこの曲に代表されるアルバム『Saturday Night Fever』はジョン・トラボルタ主演の映画を含め社会現象を起こします。この曲は78年に全米1位を8週間記録しました(Stayin Aliveが2位)。」


No More Tears / Donna Summer & Tina Arena


同じく70年代ディスコ特集で取り上げました。Tina Arenaがこんなにキュートでパワフルだとは思いませんでした。女性ボーカリストの頂点であるDonna Summerにがっぷりよっつに組んだTina Arenaが光るビデオクリップでした。


「Donner Summerの79年の全米1位曲(2週)です。Barbra Streisandと組んで、壮大な2人によるバラードの掛け合いから、ダンスパートに移るスリリングなナンバーです。このビデオでは「Chains」(96年38位)のヒットで有名なTina Arenaとコンビを組んで名曲を見事に再演しています。いやーテンション上がるね。」


Move On Up / Curtis Mayfield


70年代ソウル特集で取り上げました。まさかこの曲のビデオクリップがあるなんて凄いと思いました。この曲が収録されているアルバム「Curtis」は私の宝物アルバム。70年代ソウルの名曲です。


「70年代ですが、当時は全米で公民権運動があって、68年にはキング牧師の暗殺もありましたが、黒人の意識が変わってきた時期でした。社会問題である人種差別、貧困といった問題をメッセージとして曲に託すことによって、ソウルミュージックは新たな展開を迎えます。そうした70年代ニューソウルの中心人物であるCurtis Mayfieldから特集はスタートします。シカゴ出身のCurtis Mayfieldは60年代にはImpressionsの一員としてヒット曲を量産しますが、70年代にはソロとして「Freddie's Dead」(72年全米4位)などのヒット曲を量産します。ここではヒットしませんでしたがKanye Westが「Touch The Sky」でサンプリングしているこの曲を紹介します」


Dancing Queen / ABBA


70年代ポップロック特集で取り上げました。ABBAのこの曲は言葉不要のポップスの名曲。


「70年代を代表するポップスの名曲。北欧のポップミュージックの宝庫、スゥエーデンが生んだABBAの77年の全米1位曲(1週)です。気品あふれる優雅なメロディラインは30年後の今でも色あせない魅力があります。」


Modern Girl / Sheena Easton


81年の全米ヒット曲で取り上げました。Bee Geesもそうですが、当時の時代を切り取ったビデオクリップは歴史を感じさせます。女性の社会進出が進んでなかった時代に未来を予感させた曲でした。


「私の記憶が確かなら、Sheena Eastonが初めて登場した女性ポップスターだと思います。BBCが製作した『The Big Time』はポップスターを目指す女性を描いた作品で、そこのオーディションで選ばれたのがSheena Eastonでした。そのデビュー曲がこの曲で、当初はチャート上で振るいませんでしたが、「9 To 5」のヒットから再上昇して、全米で最高18位、全英で6位のヒットを記録しました。」


Love Is A Battlefield / Pat Benatar


83年の全米ヒット曲で取り上げました。ストーリー仕立てのビデオクリップは、Pat Benatarの悪っぽい感じもピッタリはまっていて、ラストのダンスシーンもまた強烈な印象を残しました。


「今でこそ女性ロッカーは多くいますが、それもこれも80年代最初に活躍したPretenders(クリッシーハインド)やPat Benatarの活躍があってこそでした。Pat Benatarは80年代に活躍した女性ロッカーの代表ですが、この曲はドラマチックなビデオクリップもあって自己最高となる5位に入る大ヒットを記録します。特に後半のダンスシーンはその後MTVでじゃんじゃん取り上げられるほどの有名なシーンです。(笑いすぎて)涙なしには見られません。」


Freak On A Leash / Korn


ベストビデオクリップセレクションで取り上げました。90年代はオルタナティブロックが盛り上がった時代でしたが、その最後あたりで登場したKornの名曲です。


「90年のオルタナティブバンドKornの出世曲で、このビデオクリップ効果もあってアルバムは全米1位に輝きます。少女に向けられた銃口から放たれた弾丸が、人々の日常生活の中に飛びまわります。CGを使った映像も見事ですが、映像から伝わってくるメッセージも素晴らしいです。」


Weapon Of Choice / Fatboy Slim


同じくベストビデオクリップセレクションで取り上げました。最近ソフトバンクのCMで取り上げられていますが、ヒットの割に印象的なナンバーです。


「Fatboy Slimですが、実は「Praise You」とどちらにしようか悩みました。ビルの清掃が終わるまで一人たたずむ重役らしき男(クリストファーウォーケン)。どこからともまく音楽が流れてきたかと思えば、一心不乱に踊りまくります。タップダンスします。それがまた上手くねえ。ラストまで腹抱えて笑いっぱなしの名ビデオクリップです。監督はBeastie BoysのSabotageやFatboy SlimのPraise Youなどの監督をしているSpike Jonez。」


Alfie / Burt Bacharach


Burt Bacharach特集で取り上げました。日本語が入っていて、改めて名曲だなと思い直しましたし、バカラックも神がかっているような熱演でした。


「Stevie WonderやVanessa Williamsなど数多くのアーチストにカバーされているバカラック(と歌詞を書いたハル・デービッド)の名曲中の名曲です。チャート的には67年にDionne Warwickが全米で15位のヒットを記録しています。」


ということでPop Music Video Ancoreでした。