2007年前半の全米アルバムを振り返る。
今年初めに2006年の全米アルバム初動枚数ベスト20 を書きましたが、前半戦が終わってここで2007年の初動枚数(最初の1週間で売り上げた枚数)のベスト20を発表します。
■ まずは 2007年前半の初動枚数 11位から20位まで
11: Now 24 / Various Artists 230,000 2位 (3月14日付け)
12: Call Me Irresponsible / Michael Buble 212,000 2位(最高1位) (5月19日付け)
13: Big Dog Daddy / Toby Keith 204,000 1位 (6月30日付け)
14: Year Zero / Nine Inch Nails 187,000 2位 (5月5日付け)
15: 21 / Omarion 182,000 1位 (1月13日付け)
16: From Nothin' To Somethin' / Fabolous 179,000 2位 (6月30日付け)
17: Epiphany / T-Pain 171,000 1位 (6月23日付け)
18: In My Songs / Gerald Levert 165,000 2位 (3月3日付け)
19: Good Girl Gone Bad / Rihanna 162,000 2位 (6月23日付け)
20: Memory Almost Full / Paul McCartney 161,000 3位 (6月23日付け)
20位まではこんな感じです。今年は注目盤が次々とリリースされるということで期待されてはいたのですが、蓋を開ければ、どれもこれも苦戦していて、レコード会社が期待していた数字の半分しか初動で記録していないのではないでしょうか。ダウンロードセールスの影響でしょうか。T-PainやRihannaといったシングルヒット組が入ってきています。
■ 2007年前半 初動枚数 1位から10位(カウントダウン形式で)
10位 Because Of You / Ne-Yo 251,000 1位 (5月19日付け)
- Ne-Yo
- Because of You
ソングライターとして大活躍のNe-Yoのソロ2作目。デビューアルバムに続き全米1位を獲得しました。シングル「Because Of You」がヒットしました。
9位 Infinity On High / Fall Out Boy 260,000 1位 (2月24日付け)
- Fall Out Boy
- Infinity on High
シカゴ出身のロックバンドFall Out Boyが初の全米1位に輝きました。2006年に発売された『From Under The Cork Tree』からシングルがMTVでヘビーローテーションされてヒットを記録。勢いそのままに出されたアルバムでした。先行カットされたバックストリートボーイズ似のポップシングル「This Ain't A Scene , It's An Arms Race」が自己最高位となる2位を記録しています。
8位 The Price Of Fame / Bow Wow 262,000 6位 (1月6日付け)
- Bow Wow
- The Price of Fame
Jermain Dupriの秘蔵っ子としてヒットを連発していたBow Wowのニューアルバム。シングルヒットも前作に比べてそこそこという感じですが、年末チャートということで売り上げを稼ぎました。
7位 The Best Damn Thing / Avril Lavigne 286,000 1位 (5月5日付け)
- Avril Lavigne
- The Best Damn Thing
Avril Lavigneにとって前作に引き続いて2枚目の全米1位獲得となりました。カットされたシングル「Girlfriend」が初の全米1位になるなど、絶頂期を迎えようとしています。
6位 Let It Go / Tim McGraw 325,000 1位 (3月14日付け)
- Tim McGraw
- Let It Go
カントリースターTim McGrawの通産4枚目の全米1位獲得アルバム。「Last Dollar(Fly Away)」がダウンロードセールスから13位に入るヒットを記録しました。
5位 Hip Hop Is Dead / Nas 355,000 1位 (1月6日付け)
- Nas
- Hip Hop Is Dead
1年で最も売り上げ枚数が期待できる第一週で1位に輝いたのはNYのラッパーNasの通産8枚目のアルバムでした。Nasにとっては『It Was Written』『I Am..』に続く3枚目の1位。SonyからDef Jamにレーベルを移籍したことでプロデューサー陣が変わったことも大きかったか。
4位 Double Up / R Kelly 386,000 1位 (6月16日付け)
- R. Kelly
- Double Up
R Kelly 単独では『R Kelly』『TP-2.com』『Chocolate Factory』『TP.3. Reloaded』に続く5枚目の1位獲得アルバム。90年代初めから第一線で活躍して、その勢いは衰えません。「I'm Flirt」「Same Girl」がシングルヒットを記録しています。
3位 Not Too Late / Norah Jones 405,000 1位 (2月17日付け)
- Norah Jones
- Not Too Late
Grammy賞を受賞して世界的な知名度を持つジャズボーカリストの最新作。シングルヒットは出ませんでしたが、人気は相変わらず高いものがありました。
2位 It Won't Be Soon Before Long / Maroon 5 429,000 1位 (6月9日付け)
- Maroon 5
- It Won't Be Soon Before Long
数多くのアーティストが売り上げを落とす中で、数少ないブレイクがMaroon 5 でした。その前の週がLinkin Parkだったので難しいと思われていた全米1位を見事獲得。シングル「Makes Me Wonder」も初の全米1位に輝きました。
1位 Minutes To Midnight / Linkin Park 623,000 1位 (6月2日付け)
- Linkin Park
- Minutes to Midnight
今年前半の目玉でしたが、売り上げも堂々の50万枚超えを記録。『Meteora』に続く全米1位獲得でした。プロデューサーにリック・ルービンを迎えて、ややハードロック寄りの作りになっていました。
■ 2007年後半の目玉アルバム
Curtis / 50 Cent
Graduation / Kanye West
TBA /Rascal Flatts
この3枚は確実に50万枚以上が見込めると思います。
その他噂レベルを含めると
Britney Spears , Eminem , Nelly ,U2,T.I. ,
Madonna , Black Eyed Peas , Carrie Underwood
System Of A Down , Metallica , Coldplay あたりは期待できます。