Watch The Pop Music Video - 1996年の全米ヒット曲 -
- Alanis Morissette
- Jagged Little Pill
最近の曲だけじゃなくて、昔の洋楽ヒットも聞いてみよう!というコーナーです。大体週1のペースで10曲程紹介していきます。なお、それぞれのビデオはYoutubeにリンクしています(別ウインドウで開きます)。ビデオが見られることを確認していますが、時と場合によっては見られない場合があります。
96年はなんといってもマカレナ旋風の年でした。単純なふりつけとBayside Boys Remixが受けて全米を中心に売れます。R&BではBone Thugs N Harmonyを中心としたハモリ系ラップがブーム。他にR KellyやKeith Sweatといったミディアムテンポのバラードがヒットしました。ロックでは95年に発売されたAlanis Morissetteの『Jagged Little Pill』が爆発的に売れて女性ロックブームを盛り上げます。一方でバラードヒットも続き、Celine DionやToni BraxtonなどはDiva(歌姫)と呼ばれるようになります。
まずはこの年を代表するこの曲から。このビデオクリップの単純な踊りが受けました。全米1位を14週間。400万枚のセールス。トップ10には半年に近い23週も居続けました。素朴な2人のおじさんが楽しそうに歌っている感じがなんだか良いですよね。
Macarena(Bayside Boys Mix) / Los Del Rio
(96年全米1位)
96年はこの人を代表するようにロックに勢いがありました。カナダ人のAlanis Morissetteはアイドルとしてデビューしますが、その当時はあまりヒットせず、やがてMadonnaのプロデュースで有名なグレン・バラードと組んだ『Jagged Little Pill』によって女性ロッカーとして華開きます。感情をストレートに表現するリリック、そして彼女の哲学が多くの共感を生み、アルバムは全米で1000万枚以上の売り上げを記録します。この曲はその中で最大のヒットとなる4位になりますが、人生に起こる不運なことをサラリと「皮肉ね」と歌います。でもこんな風にも歌います。「でも人生は思わぬ形で切り抜けられることもあるのよ」。ビデオクリップでは車の中に様々なアラニスが登場しています。
Ironic / Alanis Morissette
(96年全米4位)
ケンタッキー出身のJoan Osborneは96年の最初にこの曲でGrammyの主要部門にノミネートするという衝撃的なデビューを果たします。全米チャートでは最高4位を記録。ビデオクリップには遊園地で神様の記念写真に様々な人が顔を入れていますが、歌はその神様について歌っています。「もし神様に名前があるのならどんな名前でしょう。もし神様が近くにいたらどうでしょう」。素朴ながら素晴らしい歌詞を持つ90年を代表する名曲です。当時宗教関係者からクレームはきてましたが。
One Of Us / Joan Osborne
(96年全米4位)
90年代に入ってUKではマンチェスターを中心にロックが盛り上がり、やがてOasisとBlurによるブリットポップの時代が来ます。特にOasisはこの曲が全米チャートで8位に入るヒットになり、一躍世界的な成功を手に入れます。Oasisの持つダラダラ感とブリットポップのメロディの気持ちよさ。個人的には90年代で一番の曲がこれですが、本当に何気なく口づさんでしまう魔力があります。
Wonderwall / Oasis
(96年全米8位)
全米のオルタナティブロックブームは新たな展開に進みます。中でもこの年はBilly Corgan,James Ihaを中心とするSmashing Pumpkinsが大活躍を見せました。95年に発売されたアルバム『Mellon Collie And The Infinite Sadness』からこの曲が全米チャート13位を記録して、3曲がTop40ヒットになります。アルバムは1000万枚近くの売り上げを記録しました。
1979 / Smashing Pumpkins (96年全米13位)
96年の名曲ということではこの曲を推薦する人も多いでしょう。ベテランロックシンガーEric ClaptonがBabyfaceと組んだこの曲は全米チャートで5位のヒットになります。映画「Phenomenon」のトラックから。なんといってもこの曲のゆったりとした壮大なメロディに圧倒されます。
Change The World / Eric Clapton
(96年全米5位)
そのBabyfaceが見出したR&BシンガーがToni Braxtonでした。デビューアルバムではいがぐり頭の高校の先生のような風貌でしたが、2ndアルバムではフェロモンでまくりのセクシーなシンガーになっています。Groove TheoryのBryce WilsonとBabyface共作によるこの曲によりToni Braxtonは初の全米1位(1週)に輝きます。やがてCeline Dionと並んで90年代の歌姫と呼ばれるようになりました。
You're Makin Me High / Toni Braxton
(96年全米1位)
96年も相変わらずヒップホップが元気でしたが、この年の話題はDr Dreと組んだ2pacのリリースした『All Eyez On Me』でした。その中に収録されていたこの曲は西海岸のアンセムといっていいナンバーでエアプレイ(6位)で大ヒットした後に「How Do You Want It」とカップリングされて全米1位(2週)を記録します。Mad Maxのようなビデオクリップも話題になりました。この曲の大ヒットした後に2pacが何者かに暗殺されます。2pacの活躍は一つの伝説となり語り継がれるようになるのです。
California Love / 2pac f. Dr Dre
(96年全米1位)
96年は名曲が多くて、本当に選曲にも苦労しましたが、この曲はやはり外せない曲でしょう。Donna Lewisの純粋で透明感のある声が印象的なこの曲は全米チャートでは2位を記録。ただビデオを見ると声と裏腹におばちゃんっぽかったのに当時軽くショックをを受けましたが。
I Love You Always Forever / Donna Lewis
(96年全米2位)
最後はCeline Dionを一気に女性トップボーカルに押し上げたこの曲で閉めます。カナダ出身のCeline Dionは90年代初めからパワフルなボーカルで活躍していましたが、Diane Warren作曲のこの曲が全米1位(6週)を獲得したことにより一気にトップアーチストに駆け上がります。Diane Warren曰く、隠し味にラテンのリズムを取り入れたこの曲は美しくも切ないバラードの名曲です。映画「アンカーウーマン」から、そしてCeline Dionの出世作『Falling Into You」のリードシングルです。
Because You Loved Me / Celine Dion
(96年全米1位)
ということで96年のヒット曲でした。