- Gnarls Barkley
- St Elsewhere
現在までのデータで、全英シングルチャートの1位を8週独走している謎のユニットGnarls Barkleyのデビューアルバムです。この1位記録がどのくらい凄いのかと言えば、8週以上の1位記録は10年以上も前の1994年のWet Wet Wet「愛にすべてを」までさかのぼってしまうのです。
Gnarls Barkley(ナールズ・バークレイ)はDJ Danger MouseとCee-Loによるユニットです。DJ Danger MouseはJay-Zの「Black Album」とBeatlesの「White Album」をミックスした「Grey Album」で話題を呼んだ奇才で、去年は世界中で大ヒットしたGorillazのアルバム『Damon Dayz』のプロデューサーとして注目を集めていました。Cee-Lo(Thomas Callaway)はヒップホップユニットGoodie Mobの一員として活躍する一方、去年大ヒットしたPussycat Dollsの「Don't Cha」では作曲を手がけていました。今回Gnarls Barkleyが全英で1位になったのはBBC(全英ラジオ局)のCMで「Crazy」が使われたことが原因のようです。
アルバムはOutkastあたりに近い、ヒップホップを中心としたごっちゃ煮サウンドです。シングル「Crazy」や「Smiley Faces」は50年代、60年代あたりのオールディズポップスを現代風にDJ Danger Mouseが作り直し、それをCee-Loがソウルフルなボーカルでパフォーマンスするというスタイルです。かと思えば1曲目の「Go Go Gadget Gospel」ではゴスペルをトランス風にアレンジして狂ったように歌いまくりますし、「Gone Daddy Gone」は80年代のDevoあたりのテクノポップかパンクかというノリですから、やりたい放題です。個人的にはラスト曲「The Last Time」に見られるIsley BrothersのThat Ladyノリの唸りギターに痺れました。
ヒップホップであり、ロックでもあり、ダンスでもある。奇才同士が組んだこのアルバムにはジャンル分けに意味がないような印象を受けます。
★★★
Gnarls Barkley(ナールズ・バークレイ)はDJ Danger MouseとCee-Loによるユニットです。DJ Danger MouseはJay-Zの「Black Album」とBeatlesの「White Album」をミックスした「Grey Album」で話題を呼んだ奇才で、去年は世界中で大ヒットしたGorillazのアルバム『Damon Dayz』のプロデューサーとして注目を集めていました。Cee-Lo(Thomas Callaway)はヒップホップユニットGoodie Mobの一員として活躍する一方、去年大ヒットしたPussycat Dollsの「Don't Cha」では作曲を手がけていました。今回Gnarls Barkleyが全英で1位になったのはBBC(全英ラジオ局)のCMで「Crazy」が使われたことが原因のようです。
アルバムはOutkastあたりに近い、ヒップホップを中心としたごっちゃ煮サウンドです。シングル「Crazy」や「Smiley Faces」は50年代、60年代あたりのオールディズポップスを現代風にDJ Danger Mouseが作り直し、それをCee-Loがソウルフルなボーカルでパフォーマンスするというスタイルです。かと思えば1曲目の「Go Go Gadget Gospel」ではゴスペルをトランス風にアレンジして狂ったように歌いまくりますし、「Gone Daddy Gone」は80年代のDevoあたりのテクノポップかパンクかというノリですから、やりたい放題です。個人的にはラスト曲「The Last Time」に見られるIsley BrothersのThat Ladyノリの唸りギターに痺れました。
ヒップホップであり、ロックでもあり、ダンスでもある。奇才同士が組んだこのアルバムにはジャンル分けに意味がないような印象を受けます。
★★★
