医師と患者と看護師 | がんナースのおし(も)ごと

がんナースのおし(も)ごと

検診では見つからなかった進行浸潤がん(子宮腺扁平上皮がん)と、検診で見つかった早期大腸がん。そんな2つのがん経験者ナースの、日常や生き方を綴っています。

最近、仕事してて感じること

がん患者さんと主治医の関係

これでいいの?
患者さんは納得してる?

と思うことが多々ある。


治療方針や、患者さんへの説明汗汗
私ならこれで納得するだろうか?・・・。

先日みた、神様のカルテで
看護師が医師に、反論してるシーンがあった。

『もっと患者さんの気持ちを考えてください!』

私たちも、そうやって医師に盾突きたいことがよくある。

今日も診察中に、主治医の説明が、腑に落ちない表情の患者さんがおられた。
診察についてたナースが
『フォローしたいんですけど、私はまだまだこのまま診察つかないとダメだから時間とれないので、たまさんお願いします。』と。

診察を終えた患者さんのところに行き、腰を据えて話を聞くと、主治医に対する不満、不信・・・。並べられた。

聞きたいことも聞けない。
聞いても簡単に片付けられる。
言い方というものがあるんじゃない?

私もそう感じたから、同じように

『うんうん。あの言い方はないですよね。』
と言いたかったが。

医療従事者として、それは出来ないと思い、我慢したしょぼん


癌という病気は、今後5年、10年と付き合わないとダメなんです。
ずーっと主治医と付き合わないといけないんです。
だから、信頼できる医師のもとで、納得いく治療を受ける権利があなたにはあります。

私の思いはそれだけ。

患者さんは転院しようかと考えていたみたいで、そのメリット、デメリット、そしてセカンドオピニオンの話もさせていただきました。

医師に気を使うとか、医師に悪いとか、そういうことは考えなくていい。
自分のことだから、自分が納得いくようにしてもらいたい。
とも伝えました。

看護師って素敵な仕事だと思うけど、こうして医師と患者さんの間で葛藤を生じることが多々あり、
いや、ほとんどかな。
そのときは、本当に私たちも悩みます。

医師にうまく伝えれたらいいけど、どんな言い方をしてもたいていは、機嫌を損ねさせ、悪循環になる。
わかってくれる医師もいるけど、そんな医師は最初からトラブルも起こしません。

どうしたら、わかってくれるんだろ。
先生の中では、たくさんいる癌患者さんの1人だけど、患者さんからは、たった一つの大事な身体。

皆様にお伝えしたいことは、

納得いかないときは、
病院をかえてでも。
セカンドオピニオンを利用してでも。

やはり自分に合った場所で治療をしていただきたいです。

治療も、医師任せ、病院任せでなく、しっかり自分でも調べて、どのような治療があるのかは知っていただきたい。

信頼できる病院で治療するのと、
不信を抱いたまま、治療を受けるのとでは大きく違いますあせるあせる

なんか、熱く語ってしまいましたがガーン

私たち看護師も、患者さんと医師のかけはしをしなくてはならないけど、うまくいかなくて悩むことがしょっちゅうです。

昨日は、そんな話を仕事終わって1時間近く、看護師と薬剤師で討論していました。

患者さんにとっての治療とは。
主治医とは。
この治療方針はどうであるのか?

真剣になればなるほど、実際はしんどくなる。
でも、スタッフ間の気持ちは皆同じで、同じ方向を向いてることに安堵しました。

休憩時間も、患者さんの気持ちや治療について話し合ってる私たちって、素敵だなぁなんてDASH!

がんサバイバーナースとして、今後どう医師に伝えていくべきか。
どうあるべきか、考えさせられる今日この頃です。