脈管侵襲 | がんナースのおし(も)ごと

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検診では見つからなかった進行浸潤がん(子宮腺扁平上皮がん)と、検診で見つかった早期大腸がん。そんな2つのがん経験者ナースの、日常や生き方を綴っています。

先日の予約外受診で、前回の受診からずーっと気になってたことを聞いてみた。

それは、血管性に転移しやすいタイプの癌という話

よくよく考えれば、それって
脈管侵襲
てやつ??

主治医にそのまんま質問した!!

主治医、またまた病理検査結果の画面を開けてくださり、何回目?一回で聞けよ!(笑)
丁寧に説明開始!

ly(➖)
v(➕)

となっている。これは、リンパと血管の意味であり、『そうです。脈管侵襲のことです。』と

えー?そしたらもぅ、微小ながん細胞が血管にのって回ってるんじゃないですか?

て聞いたら・・・。

『いえいえ、そんなこともないです。ここが、2プラスや3プラスになってれば、僕も考えますが、これくらいなら全く問題にしないですし、むしろ、これくらいで済んでよかったなぁと思います。
僕は、この脈管侵襲においては、重要視してないですし。』と

でも、私は腺癌の要素もありますよね?
再発転移のリスクは高いんですよね?
追加治療はしなくて大丈夫なんですか?

今さら??
の質問に、

『確かに、腺癌は予後は悪いと言われてます。アメリカの婦人科医は、腺癌とわかった時点で肩を落とすくらい、確かに扁平上皮癌に比べるとタチは悪いです。
でも僕は、追加治療に関してはこのレベルではしたくないんです。ガイドラインにもそうなってます。むしろ、副作用やそういったことを考えるとあなたの場合はこのまま経過観察でいいと思います。』

きっぱり、わかりやすく説明してくださりました。
アメリカの婦人科医の登場にはよくわからなかったけど
きっと、海外の学会発表とかでは、そういう話になったんだろう

でね、先生。まだ聞くか?
この再発転移は、腺癌でもしない人もいるんですか?する人との違いは?

『もちろん、する場合もしない場合もあります。リスクが高くてもしない人。リスクが低くてもする人。これはわからないです。』

じゃあ、それはですか?

『そう・・・ですね。』
主治医、苦笑しながら答えてくださった

暫く沈黙が続き・・・。

わかりました
気にしないことですね!

という私に、若干たじろぎながら、
『はい・・・・。そう・・・ですね。』
と主治医N先生

何度会ってもN先生は丁寧できちんと向き合ってくれる。
信頼できる医師だとつくづく。

主治医を信じ、自分の運に賭け、悔いなく生きていこう

ちょっとスッキリしました