娘 | がんナースのおし(も)ごと

がんナースのおし(も)ごと

検診では見つからなかった進行浸潤がん(子宮腺扁平上皮がん)と、検診で見つかった早期大腸がん。そんな2つのがん経験者ナースの、日常や生き方を綴っています。

小学六年生の娘
誕生日はまだなので、若干11歳

私の手術のときは、あんなに感動の手紙をくれたしょぼん

性格は・・・。
旦那さんに似て?
典型的なB型人間ひらめき電球

超マイペース
そこが、長所でもあり短所でもあるのだが。

あともぅひとつ
感受性が高い

娘が4歳のときに、私に教えてくれたこと。

私の心の中には小人さんがいてな、寝てる間に嫌なことはホウキで掃きだしてくれるねん。
嬉しいことと楽しいことは、心の中に置いててくれる。
だから、幸せやねん

4歳で、こんなことが言える娘は何者はてなマーク
と思っていた。

3歳のときは、産まれてきた時の話をお風呂場でしてくれた。

真っ暗で、先に光があった。
そこを通るとき、すごく苦しかった。

今聞くと、全く覚えてない!!らしいが

そんな娘が最近おかしい。
新学期が始まり、
友達の文句や悪口が多い。
先生の批判ばかり。
そして私への文句や八つ当たり・・・。

娘は人の長所を見つけるのが得意だった。
友達のことも、悪く言うこともほとんどなかった。
先生の批判も、聞いたことがない。
なのに最近・・・

思春期に入る頃だし、反抗期かなぁ
と、様子をみていたが、度が過ぎてきた。

どうしたん?
何かあったん?
と聞いてみた。

泣きながら、学校生活の不満やらをぶちまけてくる。が、的を得ない内容。何が不満かよくわからない。
でも学校は楽しいという。
帰宅後も、毎日友達とも、楽しそうに遊んでいる

もしかして、私のせいかな?

私が退院してきてから、娘はかなり家事をこなしてくれていた。
文句も言わず、
いいよ。
いいよ。

聞き方を変えてみた。

そうよな。夏休みの間も色々頑張ったもんな。お母さんいなくて、寂しかったやろうし。でも、しっかり頑張りよ!て皆に言われて、一杯用事頼まれたり、ばあちゃんちに泊まりに行ってもお手伝いして、ばあちゃん助けてあげてたもんな。
ずっと頑張ってるもんな。

途端、
さらに号泣しだした。

すごく辛かった。
すごくしんどかった。
急に、お母さんが病気だと聞いて、しかも癌って聞いて。怖い病気と聞いて、
死んでしまうかもとか考えて。

でも、皆に、あんたがしっかりせな!て言われて。誰にも話したらあかんって言われて。
病院にお母さんに会いに行く度、泣きそうやったけど、我慢してた。お母さんや皆に心配かけたらあかんから。
それに弟のことや、色々考えたら、どうしたらいいかわからんかった!

と・・・。
私も号泣しながら、娘を抱きしめた。
ごめんね
と何度も謝った。

病気とは話しても、癌
とは子どもに告知しないつもりでいたが。

お母さんは、癌という、怖い病気だから、お母さんを困らせないで。

と、母(おばあちゃん)が気を利かせて子ども達に話してしまった。

でも実際、病院は

がんセンター

感性の強い子ども達にはわかってしまう。

子どもに病名をきちんと伝える方がよいと、がんセンターにある本にも書いてあったけど

でもやはり、娘には大きな負担をかけていたと反省した。

私も長女だから、娘の立場もわかるはずなのに。
たった11歳で、こんなに大きな負担をかけてしまってた。
母ちゃん、自分のことに必死すぎたね。
きちんとフォローも出来てない。
本当にごめんね。
謝りきれないけど・・・。


理想は、家族皆が健康で、仲良く暮らすことだけど。

人生そんなに甘くない。

苦難があってこそ、人は成長し、人の痛みも知ることができる。
だから娘よ。
乗り越えておくれ。


と、反省した矢先に、また厳しい母ちゃんになる

やっぱ私は、まちこの娘