術後 ところてん方式 | がんナースのおし(も)ごと

がんナースのおし(も)ごと

検診では見つからなかった進行浸潤がん(子宮腺扁平上皮がん)と、検診で見つかった早期大腸がん。そんな2つのがん経験者ナースの、日常や生き方を綴っています。

『たまさーん、終わりましたよー』

の声で目が覚めた[みんな:01][みんな:02]

夢を見ていた[みんな:03]
朝の目覚めと変わらなかった。

周りはガヤガヤしている。[みんな:11]
ここはどうやら、ICU![みんな:12][みんな:13]

そうやった!
私手術したんやった!

そう思った瞬間、ガクガクと震え出した[みんな:04]

寒い寒いーーーーー[みんな:05][みんな:06]
ここは南極かぁーーーーー[みんな:07][みんな:08]

みたいな感じ[みんな:09]

とりあえず電気毛布と、布団内に温風が入れ込まれた[みんな:10]

息もしにくい[みんな:14]

『苦しいんですけどぉ[みんな:16]

『大丈夫!
身体の酸素100%ありますから』

そうですか[みんな:15]

術後一日はICUに入室という掟がある。
その説明も手術前に散々聞いた[みんな:17]

ここで明日までかぁ・・・。

と考えながら、うつろうつろしていると、私を呼ぶ声が[みんな:18]

うっすら目を開けると、麻酔科医であろう人物が

『今日ね、緊急手術の人が入ったんですよ。ここ一杯でねー、悪いけどあなた、心身共に落ちついてるから出てもらっていい?』

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わけわからん状態で頷くしかなかったが、よ~く考えると、

えーーーーー[みんな:21][みんな:22][みんな:23]
この状態で[みんな:24]
マジでぇ[みんな:25]
落ち着いてるいうても、大きな手術したんやでぇ[みんな:26]

そうこうしているうちに、ベッドに移動させられ、あれよあれよと移送されている[みんな:27][みんな:28]

酸素マスクをしてうつろなまま、ベッドが動いている。
廊下なんだろう。
知らない人が覗きこんでいる。

見んといてぇ( ̄▽ ̄)

そして、本当に自分の部屋へ帰室[みんな:29]
せめて、ナースステーションに近い部屋か個室かと思ったら違う[みんな:30]

マジぃ[みんな:31]

硬膜外が効きすぎて胸のあたりまで感覚ないし痺れてる[みんな:32]

こわいーーーーー[みんな:33]

担当ナースに思わず
『ICUじゃなくて大丈夫?』

と聞いてしまった[みんな:34][みんな:35]
失礼なこと聞いちゃってごめんなさい[みんな:36]
私なら、こんなん言われたらムッとしてまうかも[みんな:37]

なんかボーっとしてくる。

何度も血圧を測り直してる[みんな:38]

こんな状況でも
『測れません?』
と聞いてしまう私[みんな:39][みんな:40]

『ん~・・・。低いですねー。
70台ですかね。』

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そりゃあかんやないの[みんな:42][みんな:43]

慌てて、血液循環よくするために、ベッドの頭を下げ、脚を自分であげる。

私何でこんなことしとるんやろ?
笑えてくる[みんな:44]

ナースならではの、知識。

役に立つこともあれば、不安が助長することもある[みんな:45][みんな:46]

とにかく色んな機械音がして、何が迷惑って、同室者の皆が寝れなかったと思う。
ごめんね[みんな:47]

結局一睡もしないまま、一夜が明けた[みんな:48]
ま、何事もなく、血圧も90台に上がり、無事生還[みんな:57][みんな:58][みんな:59]

『まさか、こんなに早く帰ってくるなんて・・・。笑ってまうー。』
と、手術前に
『明日ねー[みんな:49]
と別れを告げた同室者のCちゃん[みんな:50]

手術後すぐに、大部屋に帰るなんて、あんたらしいオチやな[みんな:51][みんな:52]

と、のちに皆からのツッコミあり[みんな:53][みんな:54]

やっぱ私は、何事もタダではおえませーん[みんな:55][みんな:56]











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