自分を知るって、簡単なようで難しい。
それは、自分がいろんな要素で構成されているから。
自分の肉体、脳、経験、記憶、
外部の人間関係、住む場所、食べる物、仕事
そして周囲を取り巻く空気だったり、音だったり…
数え切れない要素によって、
数えきれない影響を絶え間なく受けながら今の自分があるわけで、
それを完全に把握することは、多分誰にも出来ない。
だから、
心理的なストレスが頭痛やぜん息、蕁麻疹などの
身体の症状としてあらわれることもあれば
(心身症といいます)
ホルモンバランスやアレルギーの影響で
メンタルが落ちてしまったり過敏になることもあります。
身体の不調の原因が身体にあるとは限らないし、
メンタルの不調の原因がメンタルにあるとも限らないわけです。
だからこそ、自分を知りたい時って
心理面だけじゃなくてさまざまな要因も一緒に考えた方が
良かったりします。
自分を知る、と言われると
ついつい心の中だけを探りたくなるけど、それだけじゃない。
いろんな角度から自分を知っていけば
「ははーん、さては花粉が飛び始めて
調子が万全じゃなくなってきて、ちょっと落ち込み始めたな?」
…なんて感じで、自己観察のプロフェッショナルが誕生する。
だって自分はありとあらゆる要素で出来ている。
花粉が飛べば、花粉症の人は身体が花粉の影響を受けて
これまでの体のバランスから何かしら変化があるわけで
(だから鼻水が出たりする)
その変化の影響を、心だって当然受ける。
そもそも、鼻水が出るとか目がかゆいってこと自体、ストレスですからね。
いつもよりストレスが増えた自分の心が
バランスを崩しやすくなるのは当たり前。
カウンセリングで持病などをお伺いする時があるのは
こういう背景もあるんです。
自分を知るって、思っているより深くて面白いです。
*このブログは毎日19時に更新されます
当カウンセリングルームに所属する、女性カウンセラーの情報はこちら
※このブログ内に登場するエピソードは特定のクライアントさんの経験談とは関係ありません。