自分と他人の境界線 | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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自分と他人の線引きが薄い

他人の痛みを自分のことのように感じるし

他人を良くしたら自分も良くなるような気がします。

 

この境界線の薄さというのは、

ある程度までならメリットもあって、

 

こういう人はたいてい優しいとか

見捨てないよね、とか 尽くすよね、と人に言われます。

共感力が高い、と言ってもいいかもしれません。

 

でも、(なんでもそうですが)やりすぎは当然デメリットも生んでしまいます。

 

まず、単純にすごい疲れますよね。

だって、他者との境界がないということは、自分だけの心じゃないわけです。

常に「私はこうしたいけどこの人はどうかな、その場合あの人が傷つかないかな」と考えて、もうそれだけで思考が何倍も必要になります。

 

この時、ただ他者のことを思いやることと境界線があいまいというのは少し違うというのがポイントです。

前者ならばあくまで冷静に「自分が想像するに…」という感じなのですが、後者になると「まるで今自分が何かをされたかのような傷つき」として感じてしまいます。

 

そして、境界線があいまいですから、

当然「自分」というものが分からなくなっていきます。

 

極端に言うと、

 

自分が悲しいのか

他者が悲しいのか、

 

自分がやりたいのか

誰かに望まれているのか、

 

…と、こんな感じのことが分からなくなっていくということですね。

 

その結果、例えば親に望まれていたことを

「自分がやりたいはず」と思い込んで頑張ってしまい、

親に「なんでそんなことしているの?」と聞かれたりすると

今度は興味がサーッと引いて、

「私はだめだなあ」なんて思ったりします。

 

そう考えると、

「自分と他人の境界線が薄くて他人の事を自分のように感じる状態」よりも

「境界線の外側から、ほどほどに他人の事を思いやれる」位の方が心地よく生きられるのかもしれませんね。

 

 

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