悩みの仕組みっていろいろあって面白いです。
考えても答えの出たためしのない問題を
繰り返し考えてしまうことってありますよね。
人というのはたいてい、
「悩みの中身が大事」
と考えています。
悩みを解決しようと思ったら、悩みの中身(その人が話していること)に取り組まなきゃいけない、と思ってしまうわけです。
だから、
「自信がなくて就職活動ができない」
というお悩みを聞くと、
「じゃあどうやったら自信がつくかな」
なんて考えたり、
「自信は後からついてくるんだから就活しよう」
なんてアドバイスをしたりしたくなっちゃうわけです。
でも、それじゃあ悩みが消えない方もいる。
いくら考えても自信の付け方がわからない、とか
頭では「つべこべ言わずに就活しろ」とわかっているけど、踏み出せない、とか。
そういう時、例えば
もしかして、大事なのは「お悩みの中身」よりも「悩むこと」そのものなのかも?
なんて視点で見てみます。
この人にとって、悩むという行為自体に、なにか意味があるのかも。
ひょっとしたら、悩み苦しんだ先に何かが見えるような気がするのかも。
そんな見方でもう一度「自信がなくて就活ができない」という悩みをお聞きすると、
「だって悩んでいる間は何もしなくていいじゃないですか」
なんて言葉がクライアントさんからとび出してきて、
「この人はもう何も選びたくないほど疲れているのに、何か理由がなければ休めないくらい追い立てられて生きてきたのかも」
なんてことが見えてきたりします。
その人がなぜそれに悩んでいるのか、その構造を探ってみると、いろんな発見があるんです。
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※このブログ内に登場するエピソードは特定のクライアントさんの経験談とは関係ありません。