昨日の続きです。
「ダメな自分を愛してほしい、どんな自分でも安心できる絶対的な愛が欲しいと思うと、かえって迷子になりやすいかも」という話をかいていました。
もちろん、ダメな自分でも愛してくれる人がいたら、それはすごく嬉しいことですが、
その気持ちが強くなりすぎてしまうと、知らず知らずのうちに
「相手を見つけるためにダメになる」
「相手を試すためにダメになる」
…なんて本来の目的と逆の状態になってしまうことがあるんです。
自分はダメだ~と言っている方の中には、「元からダメなんじゃなくて、ダメな自分になって、それでも愛してくれる相手を待っている」逆転現象が起こってしまっている方がいらっしゃいます。
だから、「ありのままで愛してほしい」=「ダメな自分を愛してほしい」の人には、
ダメな自分って、本当に私の「ありのまま」なの?
という視点が必要だったりします。
人間って、かつて得られなかった「誰かの愛情」を求めて自分自身も犠牲に差し出す生き物です。
体を傷つける、食べない、食べすぎる、働かない、暴れる。
(※これらが全て愛を求めるだけの行為というわけではありません)
自分がボロボロで飢えていることを体中で表現して、愛を求めます。
「風邪をひいたときの親の優しさ」を求めて具合が悪くなっちゃう子をイメージすると分かりやすいかもしれません。
そう考えれば、「ありのままで愛してほしい」という心理の根本に、どんな理由があったのかおのずと見えてくるものです。
「ありのままで愛してほしい」
「ダメな自分を愛してほしい」
そう思っているのは、今のあなたではなく過去のあなたかもしれませんね。
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※このブログ内に登場するエピソードは特定のクライアントさんの経験談とは関係ありません。