嫌な出来事を何度も頭の中で繰り返し
思い出してしまう人がいます。
もし、嫌な記憶と同じ分だけ
楽しかった記憶も覚えておくことが出来たら
もう少し楽なのかもしれませんが、
実際は、楽しかった記憶よりも嫌な記憶の方が鮮明で
何度も「今の出来事かのように」苦しむことが出来てしまう。
それを、時にトラウマと言うことがあります。
トラウマがあると、
過去の不快な記憶が何度も頭に浮かんできたり、
焦りや恐怖、不安を感じやすくなったり、
極端に苦手なものがあったり、
悪夢にうなされやすかったり…と
さまざまな困りごとが発生します。
そして、トラウマの原因となる出来事自体は忘れてしまう(記憶がない)場合もあって、
そうなると、
その人は「なぜ自分がこんなに過敏なのか」が分かりません。
これだけでも苦しいですが、そこにさらに
「ほかの人はちゃんとしているのに」
「自分は甘えているだけかもしれない」
という解釈が混ざってしまうと
トラウマのせいだったものはいつのまにか「自分のせい」になり、ますます気楽に生きることが出来なくなります。
悩みには原因がありますが、
それは「自分のせい」とは限りません。
自分のせい、と何度思っても変わらないのなら
きっと別の原因があるはずです。
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※このブログ内に登場するエピソードは特定のクライアントさんの経験談とは関係ありません。