心理療法のおもしろさ | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

例えば、もともとADHDの傾向がある2人のクライアントさんから

 

「部屋を片付けられない」

 

というお悩みをお聞きしたとします。

 

 

部屋の片づけが苦手というのは、ADHDあるあるネタだったりするので、

ついつい、「ADHDだから2人は部屋が片付けられないんだ」と思ってしまう。

 

でも、人間というのは無数の記憶とそれに紐づく感情を持っています。

そしてロボットのように同じ過程で作られるわけじゃない。

ここまで生きてきた過程がバラバラなんです。

 

だから、ここでそのお二人に「部屋を片付ける」ための心理療法を行うと、面白いことが起こります。

 

一人は「(心理療法が)効いたのかあまり実感がない」と言いつつ帰宅後からすぐにせっせと片づけを始めました。

 

でももう一人の方は、「なぜか急に母親を思い出しました」とおっしゃいます。

帰宅後も母親が浮かんではモヤモヤとして、すぐまたカウンセリングにいらっしゃいました。その後何をしたかと言うと、母親に対するトラウマの心理療法でした。(結局数か月たったころ、自然と片付けが出来るようになりました。)

 

二人とも「ADHDの特性」という大きくて分かりやすい旗を持っていても、

そのバックグラウンドに何があるかはそれぞれ違う。

 

トラウマや、何かの記憶、昔言われたひとこと、

そういうものが案外「片付けられない」の引き金になっていることがあります。

 

同様に、メモを取れないと悩む方に「人に見られる不安」を消す心理療法を行うと

見事にメモが取れるようになったケースなどもあります。

 

悩みの原因は一つじゃない。

だからこそ、ADHDだから、うつだから、の背景とか周辺をあれこれ探るといろんな可能性が見えてきます。

 

 

私の心理療法は魔法ではないので「ADHDを治す」というようなことは出来ません。

 

でも、例えば「ゆっくり考えずにすぐ行動してしまう」とか

「うっかり忘れやミスが多く、メモも取れない」とか

 

そういう「特性」に関する困りごとなら、改善できるかもしれません。

その背景にある、もっと根本的な悩みも分かるようになるかもしれません。

 

自分が変わっていくことも、自分のことがわかるようになることも、面白いものですよ。

 

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※このブログ内に登場するエピソードは特定のクライアントさんの経験談とは関係ありません。