完璧主義というと、
なんでも完璧に仕上げるけど
ちょっとプライドが高くて
周りにも完璧を求めるし
融通が利かない面も…
という感じで、ちょっと面倒なスーパーマン、みたいなイメージがあるかもしれません。
でも、実際に「完璧主義」な人達とお話をすると
全くそんなことはなくて
むしろ自信がないがなくて、いつも自分に嫌気がさしているような方が多かったりします。
完璧主義な人は、完璧にやるから完璧主義なのではなく
「欠けている部分に気付く」のが得意だから完璧主義になってしまうんですよね。
おかしいところ
矛盾しているところ
抜けや漏れがあるところ
他の人に比べて至らないところ
こういう部分に気が付いたり、気になったりしなければ、そもそも完璧主義になること自体難しいんです。
つまり、完璧主義な人は
自分の欠点とか問題を見つけるのが天才的に上手くなります。
なにかするたび、いつも自分の中の「欠けている部分」に気が付いて、不快感でいっぱいになります。
そして、完璧主義な人は、「周囲の人も自分と同じくらいの審美眼をもっていて、自分の欠点に気付いてしまうだろう」と思っているので、
自分のどんな小さなミスや問題も、外に出してはならない!
と感じるようになります。
それを繰り返していると、自分の中に
「完璧な自分」か「最悪の自分」の2極しかなくなってしまうので、
いよいよいつも完璧を目指すしかなくなってしまって
どんどん気持ちが追い詰められていきます。
(自分にとって「完璧に出来ることは普通である」と思わなきゃいけないので、他人にも当たり前に完璧を求めたりします。)
本当はとても自信がなくて、いつも頭の片隅に「何も出来ない最悪な自分」がちらついているのですが、
そんな自分を見るわけにはいかないので、「自分は出来る」と思わなければいけません。
それが結果的に「プライドが高い」ように見えてしまうことがあります。
そして、完璧主義な人が「出来ない自分」を見ることが出来ない理由は、トラウマやこれまでの家庭環境による事情が含まれます。
プライドが高いというよりも、
「なぜ本当の自分には自信がないのか」
「なぜダメな自分を見てはいけないのか」
を考えていくと、何か見えてくるかもしれません。
*このブログは毎日19時に更新されます
当カウンセリングルームに所属する、女性カウンセラーの情報はこちら
※このブログ内に登場するエピソードは特定のクライアントさんの経験談とは関係ありません。