一見、家族とは全く関係のなさそうなお悩みでも、根本を探っていくと、家族との関係性に行きつくことがあります。
その人によって、どんなお悩みが、どんな原因にたどり着くかは人それぞれですが、
一応、それなりにタイプ分けすることもできます。
(その代表格がアダルトチルドレンと呼ばれるものですね)。
たとえば、家族を頑張って支えてきた人は、それがその人の生きる意味になってしまう。
だから「支えが必要な人」がいない環境に身を置くと、一気に気分が落ち込んで、どうしていいのか分からなくなる。
急に道しるべが消えてしまった時のような、絶望的な感覚がやってくる。
逆に、家族の歪みを引き受けてきた人は、どこに行っても不運から抜け出せなかったりする。
問題児になったり、トラブルに巻き込まれやすかったりして、あまり人生を幸せなものに思えない。
おまけに、何かいいことがあると、その分だけ嫌なことが起こるような気にもなる。
家族のバランスを保ってきた人は、いつも人の考えていることや他人の言動が気になって、考えすぎて苦しくなる。
誰といても楽しそうにすることは出来るけど、内心いつもビクビクしていて、とても疲れやすい。
相手が笑顔でも不安になるから、一人でいることが一番楽に思える。
もちろん、書いた内容に当てはまる方が、全員「家族関係に原因がある」というわけではありませんが、
私たちが自分で思っているよりも、
家族にもらった影響は大きかったりします。
そして、私たちはいつも悩みの原因が悩みのすぐそばにあると思い込みがちなので、
つい「私があの時あんなことを言ったから、あの人は私に冷たいのかも」なんて思ってしまう。
でも、もし今感じている悩みが、悩んでも悩んでも解決できないものだとしたら、
それは「悩みの本当の原因をまだ知らないから」かもしれませんね。
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※このブログ内に登場するエピソードは特定のクライアントさんの経験談とは関係ありません。