★過去の記事を少し変更しています
一般的に「自己肯定感が低い」という言葉で表現される方たちには、
・なんでも「できない」と思う
・人に頼りがち(自分に自信がないから)
・自分のために何かをしてあげようという気が起きない
・人と比べて劣等感がある
などの特徴があります。
「自己肯定感が低い」と聞くと、
「気弱で自分の意見を主張できない」というようなイメージをしがちですが、
自分を信じられない分、他人と比べたり他人に求めすぎたりして、
イライラしたり落ち込んだりと、感情のふり幅が大きくなってしまうこともあります。
でも、この低い自己肯定感は、
「心の傷を抱えた自分を守る」という役割を持っています。
「出来ない」「やっても意味がない」「どうせ変われない」と
自分から動くことをいつも遠ざけてしまうのは、
心の傷から自分を守り、これ以上傷つかないようセーブしているから。
低い自己肯定感は、自分を守るための安全装置だったりします。
「何にもしなければ、もうあんな目には合わないんじゃないか」と安全装置が作動します。
でもこの安全装置、実は精密さに欠けるんですよね。
心の傷と同じ条件がそろわなくても、「傷つくかも?」と思ったらすぐに作動してしまう。
なぜなら、「心の傷を負ったときの自分」がその安全装置を動かしているから。
たとえば10歳の時に心の傷を負ったなら、安全装置は10歳の自分が一生懸命稼働させている…と考えてみます。
ショックを受けた状態の10歳の子が、そんな難しい装置を正確に動かせるはずがありませんよね。
「傷つくかもしれない」と思ったらなんにでも安全装置を適用してしまって、一歩も前に進めない自分が出来上がってしまいます。
だから、いくら本を読んでもネットを見ても、
自己肯定感を上げることが出来ないなと思うのは
そこに、守るべき心の傷があり続けているから。
自己肯定感を上げようと思ったら、
心の傷を癒すのが優先です。
心の傷が回復すると、安全装置が作動しなくなるので
自然と自己肯定感が上がって
前に進めるようになります。
自信がなくて何も出来ない、
うまくいかなかったらと考えてしまう、
このままは嫌だと思っているのになんだか頑張れない
と思った時は、
自己肯定感をあげる方法を試すより、
自己肯定感の低さが守ってくれている心の傷を
見てあげると良いかもしれません。
*このブログは毎日19時に更新されます
当カウンセリングルームに所属する、女性カウンセラーの情報はこちら
※このブログ内に登場するエピソードは特定のクライアントさんの経験談とは関係ありません。