親から愛された感覚がありますか? | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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昨日のインスタグラムで「コンタクト・コンフォート」という言葉を紹介しました。

 

これは「接触の快」、つまり触って心地よく感じることという意味です。

 

ハーロウという人が行った実験で、こんなものがありました。

 

 

親から引き離した子ざるに、「針金製の親ざる模型」や「布製の親ざる模型」を与えて様子を見る、というものです。

 

その結果、子ざるは針金製より布製の模型を気に入り、近くにいる時間が長かったり、接触したりしていました。

 

針金製の模型から食べ物(哺乳)が与えられても、子ざるは針金製になつくことはなく、食事が終わると布製の模型のもとに戻ったりしました。

 

 

実はこの時代、「飢えを満たしてくれる(生存させてくれる)対象に愛着を感じるはずだ」とする説があったのですが

 

この実験が行われたことにより、

「飢えを満たしてくれるかどうかと愛着は別物」であり、

「むしろ接触の快が愛着を形成させる」という結果が出ました。

 

…ただし、布製の模型と接触した子ざるであっても

その後問題行動を起こすようになったり、自分が子供を産んでも育児に取り組まない現象がみられています。

 

針金製の模型よりも布製の模型に愛着を感じることは確かであっても、それだけでは十分じゃなかった、ということですね。

 

模型に足りなかったのは、「模型側からの関わり」です。

 

つまり、子供からの接触だけではだめで、

親や養育者からの愛情的な関わりがなければ、心が不安定になってしまうということ。

 

人間でいえば

 

「親は大人になるまで面倒を見てくれたけど、家族内の温かい関わりがあったかと言われるとよくわからない」

 

「家庭内に楽しい会話が少なかった」

 

「親から(愛情のある)触れられ方をした記憶があまりない」

 

こんな感じだったりすると、

 

たとえ親が食事を与えてくれて、朝起こしてくれて、あれこれやってくれたとしても、

心がどこか虚しかったり、ストレスに弱かったりしてしまうかもしれませんね。

 

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