心の痛みに名前を付ける | 仙台駅前にあるカウンセリング ルーム まきび

仙台駅前にあるカウンセリング ルーム まきび

開設から16年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

「どんなことで悩んでいますか?」と聞かれたら、

 

「仕事がうまくいかなくて…」

 

「子供が不登校で…」

 

「昔から不安がつよくて…」

 

と、何かしら答えられる人が多いと思います。

 

 

でも、

 

例えば「人にどう思われているのか不安なんです」と話す方に、

 

「それはどんな不安ですか?」

「その不安がどんなふうにつらいですか?」

 

と、少しずつ質問を深くしていくと、

 

「えっどんな風に…?」

 

と言葉に詰まってしまいます。

 

 

あるいは、

 

「最近、どんな時にそれを感じましたか?」と聞いてみると

 

「う~ん、いつだろう…?」

 

と答えがはっきりしないこともあります。

 

「いつも不安」なはずなのに、具体的にいつそれを感じたのかが思い出せません。

 

 

自分が何に悩んでいるのか、その概要を把握することはあまり難しくありません。

 

でも、

 

「どんなふうにつらいのか教えてください」

 

「具体的な体験を教えてください」

 

に質問を変えると、考え込んでしまう方は意外と多いです。

 

かくいう私も、パッと聞かれると答えられない事があります。

 

でもこういうのって、気づくと意外とモヤモヤするもんですよね。

 

自分がどんな風につらいのか

例えばいつどんなことがあってそれを感じたのか…

 

確かにつらいはずなのに、うまく言語化できなかったり

「そうそう、あの時ね…」と具体的な例を出せないもどかしさ。

心の痛みに、名前がつかないモヤモヤ感。

 

そしてそれが伝えられないと、人に痛みを分かってもらいにくい(認識がズレる)という現実問題。

 

自分のつらさを明らかにできるということは

実は「安心できること」だったりするんですよね。

 

だから、

「なんだかつらいけど、そのつらさもあいまいで…」

という時は、まずそのつらさがどんな名前がつくものなのかを探します。

 

そしてどんな時にそれを感じて、

それを感じるとどうなるのか、など

 

つらい、の中身を明らかにしていきたいですね。

 

そういうシンプルな作業の中で

自分がどういう理由で、何を感じていたのかが

はっきりしてきて、ちょっと安心できたりします。

 

 

 

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