ウサギとかめがかけっこで競争をする話があります。
最初は足の速いウサギが足の遅い亀をどんどん引き離していくのですが、途中で居眠りをしたために最後は亀に追い抜かれてしまうという話ですよね。
実は、この「うさぎ」と「かめ」は、
どちらも私たちの心の中にいます。
今日は珍しく、そんなたとえ話の回です(笑)
誰の心にも、「のろまな亀」がいます。
とろくて、イケてなくて、ウサギに見下されてしまいそうな姿の自分です。
でも、自分が「のろまな亀」だということが受け入れられない、となった時に、
「のろまな亀」は心の奥に抑圧されます。
そして、代わりに登場するのが、理想像としての「ウサギ」ですね。
足が速くて、イケてて、亀を見下せるようなすごいヤツ。
それは、
バカにされない自分だったり、
落ち込まなくていい自分だったり、
いつも自信があって輝いてる自分だったり、
才能にあふれている自分だったりします。
みんな、そんなウサギの姿を求めて、
あるいは、「自分は本来カメなんかじゃなくてウサギなのだ」と思おうとします。
でも、
私たちはウサギじゃない。
自分のことをウサギだと思いたかっただけの、亀です。
だから、
無理やり「ウサギ」でいようと頑張ればガス欠を起こすし、
ウサギでいようと思えば思うほど、自分の「ダメさ」に気が付いてしまうし、
自分がウサギでい続けるために、他人を「あいつはのろまな亀だ」とバカにしなければならなくなったり、
してしまいます。
つまり、
ウサギのふりをすることによって「自分はのろまな亀」という現実から逃げ続けなければいけなくなると、
いつまでもゴールがない状態になります。
本当は、「のろまな亀」のままでもよかったはずなのに、
それでもちゃんとゴールできたはずなのに、
「のろまな亀じゃダメ」と自分に×を出したことで、
ずっと走っているのにゴールが出来ない。
それって生きやすいのかな?と考えてしまいますよね。
私たちに必要なのは、
のろまな亀を見ないふりをすることではなく
のろまな亀と一緒に生きるということかもしれませんね。
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