カウンセリングには本当にいろんな方がいらっしゃるのですが、「念のために」罪を自分から背負う癖がある方々がいます。
・人を傷つけた「かもしれない」
・迷惑をかける「かもしれない」
・悪い事をした「かもしれない」
「かもしれない」と言いながら、あらゆる悪い結末の原因を自分に帰属させたがります。
自分が悪いかもしれない。
自分が悪いと思われているかもしれない。
だから「念のために」様々な罪を背負い、その罪悪感に苦しみます。
「かもしれない」だけで罪を背負えてしまうので、自分が関わったありとあらゆる物事に自分の罪を見つけ出して拾い上げます。
さながら、罪悪感コレクターと言ったところでしょうか。
でも、カウンセリングで「よくなる」とか「生きやすくなる」という事は、基本的に「罪悪感がある」とは真逆の状態を指します。
つまり、罪悪感コレクターをやめなければいけません。
でも、これがなかなか難しかったりするのがなやみどころ。
なぜなら、罪悪感を手放すって、意外と不安になったりするからです。
罪悪感だらけの人は、他人から「気にしすぎ」だと言われても「そうだよね!」となりません。
罪悪感を手放すことが、それもまた罪であるような、そんな気持ちすら芽生えてしまう、それが罪悪感の怖いところです。
罪悪感に苦しむクライアントさんは楽になりたいと感じているけど、
いきなり罪悪感を取り除こうと思うと、それはそれで「楽になった」という罪を自分の中に作ってしまう。
その複雑な仕組みと、その人にとっての罪悪感の役割や意味を知って、少しずつ解放されていきます。
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