【年末年始の営業日のお知らせ】
年末年始のため、
12月28日(木)~1月4日(木)
までカウンセリングルームを閉室します。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
自分が悩んでいることを、ふと周りの人に打ち明けたとします。
もし、悩みを聞いた周りの人が
「私達も同じことで悩んでいる」
と言ったなら、どんな気持ちになるでしょうか。
「よかった、自分だけじゃなかった」と安心する人もいれば、
皆が当たり前に抱えている悩みを自分だけが大きな声で叫んでしまったような、劣等感に近い気持ちになって、落ち込んでしまう人もいます。
これは、人によって感じ方が違うだけじゃなく、悩みによっても感じ方が変わってきます。
つまり、
「毎日つらくて…」という悩みに「私も」と言われるのはほっとするけど
「昔いじめられていた」という悩みに「私も」と言われると落ち込む
という感じで、人には「仲間がいた方がいい悩み」と、「私だけの方がいい悩み」があったりします。
悩みに対して感じ方が違うのは、
その悩みに対して自分が何を求めているのか?
その悩みがあることでどんな苦しみ方をしてきたのか?
その悩みのおかげで自分はどう生き延びてきたのか?
といった背景が違うからかもしれませんね。
悩みは、その人の利益と損に結びついていることがあります。
例えば「いじめられていた」という事実に、孤独で苦しい、痛い、怖いという「損」があるのは誰にでも想像がつくと思います。
しかし、そんな自分に同情をかけてくれる大人がいた場合、それはいじめられた子にとっての「利益」になるかもしれません。
もちろん、誰もそんな利益を計算してわざわざいじめられたりなんかしません。
どう考えても損が大きすぎますよね。
でも、「苦しみの中で、唯一自分の味方になってくれる人がいた」という経験は、「苦しまないと味方を得られない」という学習になってしまうことがあります、特に子供の時は。
「自分が他の人より苦しくないと、愛を得られない」と学んでしまったのなら、その人にとって他者から「私も同じ悩みがある」と言われるのは安全の危機ですよね。
他者も同じように悩んでいるなら、自分の悩みはさほど苦しくないのかもしれない。特別じゃないのかもしれない。
それは、ある人にとっては「人から愛されなくなるかもしれない」重大な事件なんです。
こんな感じで、悩みに対する感じ方の背景には、それなりに理由があったりするものです。
何に悩んでいるか?と同じくらい、「その悩みを本人がどう扱っているのか」も大切ですね。
*このブログは毎日19時に更新されます
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※このブログ内に登場するエピソードは特定のクライアントさんの経験談とは関係ありません。