両親からバカにされて(見下すようなことを言われて)育った人は、
「バカにされたくない、尊敬されたい」
と思う様になります。
そして、バカにされないために、今度は自分が他人を見下すようになります。
だって、自分をバカにすることで両親は自分よりも「上」に立つことができていたわけです。
「上に立てばバカにされないんじゃないか?」と思うのも自然な事かもしれませんよね。
ところで、この「自分がバカにされないために人をバカにする」という行為は、自分がバカにされないための手段でもありますが
「自分はバカ」という事へのとらわれと、そこからの回避
でもあります。
バカにされないための方法を頑張って続けているということは、「自分はバカ」という考えに捉われ続けているということです。
「バカ」に捉われて回避をしようとするほど、他人を見下すような言動が増えて、
他人を見下せば見下すほど、その分だけ「自分はバカかも」という思いが強くなる。
例えば、誰かを見下したことで周囲から嫌われたり嫌がられたりしていても、このクセがあるとなかなか直すことが出来ません。
かえって、もっと相手を見下さないといけないと思ってしまうこともあります。
でも、もし、「バカにされた」という心の傷やとらわれから解放されたら、この人は他人を見下す必要がなくなっているかもしれません。
カウンセリングで家族関係を重視しているのは、こんな感じで「家族で受け継がれた問題」がクライアントさんに大きく影響していることがあるからです。
自分を守るためにやっていることが、かえって自分を苦しめてしまうこともあるので、小さなことも一つずつ振り返っていきたいですね。
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