人の心理や行動には、いつも天邪鬼が顔を出します。
見ないで、と言われたら見たくなっちゃうし
開けないでと言われたら開けたくなっちゃう。
ダイエットを始めると甘いものが食べたくなるし、
節約しようと思ってるのにネット通販をポチっとしちゃう。
病気かも?と不安になって病院に行ったのに、お医者さんの前では症状が出なくなる…なんて場合もあるかもしれません。
でも、代表的なのはやっぱり恋愛相談かもしれませんね。
「彼氏と別れたい…」と言う女性に、周囲の友達は口をそろえて「そんな人は早く別れなよ!」と言います。
表面的には、相談者の女性と周囲の友達の意見は一致しているようにも見えますよね。
ところが、いざ別れるよう説得されると、相談者の女性は「でもね…」と今度は彼氏の良いところや別れられない理由を持ち出します。
もしくは、友だちのアドバイスを聞いているようなそぶりは見せるのですが、「だよね、別れる!」とはなかなか言いません。
「聞いてくれてありがとう」と言って結局別れないんです。
もちろん、「話を聞いてほしかっただけで、別れる後押しをして欲しかったわけじゃない」と感じる人もいると思いますが、
周囲に否定されると、彼氏の「良さ」が見えてきてしまう。
別れろと言われると、「別れられない理由」がすごく大きく感じてしまう。
そんな気持ちはやっぱり出てくるわけです。
ちなみに、この記事では「意思とは反対の気持ちが出てくる」ことを天邪鬼と呼んでいますが、昔話では天邪鬼は比喩ではなくちゃんと存在していました。
(知っている人もいるかも)
おじいさんとおばあさんに可愛がられて育った「瓜子姫(ウリから生まれたらしい…)」を、天邪鬼が連れ去る話があるんです。
ちょっと調べたら結末は諸説あるようですが、総じて天邪鬼が悪さをしたり瓜子姫になりすましたりするようですね。
(昔話あるあるで、残酷な内容の物もありました。苦手な人は調べない方がいいかも。)
そう考えると、「意思とは反対の気持ちが出てくる」のは、天邪鬼が来たような感じかも。
例えば、
「ダイエットを決意した途端に出てくる食欲」というのは何かの悪戯のようにとらえることも出来るし、
何か別の欲求やフラストレーションが、「食欲」になりすまして近づいてきてるのかもしれません。
なりすました天邪鬼の正体は何だろう?
悪戯する天邪鬼は何が目的なんだろう?
それに気づくことができたら、私達はもっと本心に従ってスムーズな毎日を送れるのかも。
※文章があまりうまくないので一応補足すると、天邪鬼が実際に存在してダイエットの邪魔をしているとは思っていません(笑)。
でも、こうやって「自分と切り離して考える」事は問題の客観視につながるので、新たな視点が得られてよいと思っています。
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