昨日の続きです。
自分の人生を振り返ってみると、「あれ?似たようなことを繰り返しているかも?」と気づくことがあります。
場所を変えても同じような人から嫌われてしまう、
いつも苦しい恋愛をしてしまう、
何をやっても続かない、出来なくなっていく、
もう何年も同じような悩みを抱えている…
「何度も繰り返すということは、私に問題があるのでは?」と思う人も多いでしょう。
でも、どんな問題が?
その問題はどうして生まれてしまったの?
そんな疑問への答えの一つが、「そこにトラウマがあるから」です。
トラウマ(PTSD、心の傷)がある人は、トラウマが生まれた時の状況や環境、人間関係を何度も繰り返してしまう傾向があります。
例えば母親との関係の中にトラウマがある女性は、同性の先輩や教師、仕事の上司との関係において「母親との問題」を作り出してしまうことがあります。
父親との関係にトラウマがある女性なら、恋愛関係にその問題が持ち込まれることがあります。
(これはかなり分かりやすく書いた例です、実際はもう少し因果関係が複雑になる場合も多いです。)
心の傷を受けた体験をもう一度繰り返してしまうのは、それを乗り越えようとしているから。
同じような体験を用意したり、トラウマを再体験できそうな環境を無意識に選んで、「今度は上手くやろう、トラウマを克服しよう」とするのです。
でも、現実ではなかなか乗り越えることが難しいので、結局トラウマを塗り重ねてより深い心の傷の層を作ってしまう場合もあります。
「なんで私っていつもこうなんだろう」と思うような人生の裏では、無意識がかつてのトラウマを乗り越えようと必死に頑張っていたのかもしれませんね。
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