自分を責める気持ちの裏にある理想 | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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昨日、ブログで「1回あきらめる」ということを書いてました。

 

カウンセリングには自分を責めてしまう人がたくさんいらっしゃいます。

でも、「自分を責める」とはなんでしょう。

 

 

「責める」というのは、単独では発生しない感情・行動です。

 

何かを責めるというのは、

 

・何かに対して劣っている時、

・何かの決まりに反している時

 

など、比較対象がある状態でしか存在できません。

 

こう言ってしまうと、つい「比較対象は他人や外の出来事」だと思ってしまいます。

つまり、「あの人に比べて私は仕事が出来ない」とかですね。

 

でも、それは比較対象の入り口でしかありません。

たいていの方は、他人や外の出来事と自分を比べているように見えて、実は「自分の理想」を比較対象にしています。

 

「あの人のようになりたい」は、厳密には「あの人のような自分になりたい」です。

モデルと自分の容姿を見比べて、「このモデルのようになりたい」と思う時、それは出発点にすぎません。

どれだけモデルのまねをしたとしても、それはあくまで「このモデルそのものになりたい」のではなく、「このモデルのようになった理想の自分」が心の中にあるのです。

 

理想の自分というのは、その人にとって完璧な存在です。

理想の自分は、例えば何もしなくても美しかったり、誰にでも優しかったり、周囲から大切にされて、コツコツ努力が出来て、仕事をそつなくこなし昇進していたりします。

 

そうでありたかった自分と今の自分を比べて、自分を責めたくなるのは当たり前です。

ましてや、理想に向けて努力することすらできなかったときの自分への怒りは相当な物でしょう。

 

自分を責めている時、そこには必ず「理想」があります。

自分の思い描く理想と違うから、責める気持ちが湧き上がってきます。

 

こうやってみてみると、

どうして自分を責めてしまうのか、は

どうして理想の自分じゃないとだめなのか、と

言い換えて考えてみることも出来ます。

 

もっといえば、

なぜ「理想の自分」というものがつくられたのか

ですね。

 

まあ、誰にだって理想くらいありますが(笑)、

でもそれを当たり前と考えてしまわずに、「理想の自分」について考えてみると分かることがあります。

 

なぜなら、「理想」が生まれてくる源には

必ずその人の悲しみがあるからです。

 

自分を責めなければならないほどの理想は

「キラキラ輝く憧れ」だけから生まれてくることは出来ないからです。

 

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