黒く塗りつぶされた写真の下には | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

【GW期間の営業日について】

 

5/1(土曜)…通常営業

5/4(火曜)…お休み

5/5(水曜)…お休み

 

2日間お休みをいただきます。

ご予約のメールへの返信もお休みさせていただきますね。

 

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トラウマや心の傷と言われるものは

まるで写真の一部を黒いマーカーで塗りつぶしたもののようです。

 

リアルタイムで適切に処理されなかった心の傷は

正面から向き合うにはあまりにつらいので、

黒く塗りつぶして「見えない」事にします。

 

だから、そこに何が映り込んでいたのかを

人は表面的には忘れていく。

(深刻なトラウマは、その出来事自体を忘れてしまうことがあります)

 

「何が映っていたのか」は忘れていくけど、

黒く塗りつぶされたシミは

頭の片隅にもやもやと残り続けて

なんだかよく分からない生きづらさとしてあなたに寄り添い続ける。

 

いつも何かに焦っているような、

いつもイライラして不安なような。

ちょっとしたことで他人よりダメージを受けて

毎日を生活するので手一杯。

 

心の傷を塗りつぶすと

何があったかちゃんと見えなくなるから

自分の生きづらさの原因が分からなくなっていきます。

 

 

トラウマや心の傷を治療するということは

その出来事を無かったことにするものではありません。

 

 

トラウマの治療とは、

その黒く塗りつぶした写真を、

ほかの写真と一緒にアルバムの中に

しまえるようになるということ、です。

 

みんな、

真っ黒に塗りつぶした写真を

アルバムの中に収めることが出来ないのです。

 

アルバムの中に混ぜてしまったら、

何かの拍子にうっかり見て苦しくなるかもしれないし、

 

アルバムの中にそんな写真があること自体が

なんだか怖いと感じてしまうから。

 

だから黒く塗りつぶした写真は

机の引き出しの奥の方へ

そっとしまい込んでいるのです。

 

でもそれは、

「そこに、まだ終わっていない心の傷がありますよ」という証明以外の何物でもありません。

 

 

黒いシミを一緒に眺めて

その下にどんな痛みを隠したのかを話し合いませんか。

 

どんなにつらい時の写真でも、

きちんと過去の苦しみが癒されるなら、

黒いシミは消えていって、アルバムの中の何気ない1枚に戻っていきます。

 

トラウマや心の傷で生きづらくなっている方々が、

「こんな苦しい時もあったよね」と笑って振り返ることが出来る瞬間を、心待ちにしています。

 

 

※便宜上「治療」という単語を用いていますが、当所は病院ではなくカウンセリングルームです。

治療とは心理療法、カウンセリングのことを指しています。

 

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