悩みが多いと脳のパフォーマンスが落ちてしまうというお話です。
「仕事が出来ない」とか「ミスばかりする」というお悩みは
カウンセリングではあるあるシリーズなので、
相談をお聞きするときは、当然その原因もなんとなく探りながらお聞きするわけですが、
意外と、悩んでいる内容や原因よりも
「必要以上に悩みすぎてない?」
がそもそも大事だったりします。
どんなに頭の回転が速く能力の高い人であっても、
脳の使用量には上限があります。
バッテリーは無限ではないのです。
そして残念ながら、
「悩む」「考える」「思い出す」という作業も、
その脳のエネルギーを使用します。
つまり、仕事で使うエネルギーと、
悩みに使うエネルギーは、
結局は出所が同じ、一つのバッテリーから抜かれているということです。
悩みすぎるほど動けなくなるのは、
色んな可能性を考えてしまうからと言われていますが、
それ以前に、不安を多方面に及ばせてあれこれ考えすぎてしまうことで、
単純にエネルギーを使い果たしているとも言えます。
なので、最初はただ「ミスをした」という事実だけだったはずが、
それについて悩み、不安が増えるうちに、
バッテリー不足で頭も体も動かなくなってさらにミスが増える
という別の問題に発展していることがあります。
もう少し厄介なのは、何があなたのバッテリーを使っているかどうかが、実は表面的には分からないこともあるということです。
小さい頃のなんとなく嫌な記憶が、ごくたまに頭の中によみがえることがありませんか。
いつもは忘れているのに。
意識的には忘れていることも、無意識はしっかり記憶していて、
傷が傷のまま、その痛みのままずっと保管されていることがあります。
するとどうでしょう。
何にもしてなくてもバックグラウンドでバッテリーが食われていく!
そうすると、どんなに今の悩みが小さく見えても
自分の分からないところで常にエネルギーを消費していることになるので
当然「使うべきところにエネルギーが足りない」という事態に。
もしかしたら、
毎日憂鬱で、身体も心もだるいのになぜか食欲だけはあるという方は、
悩みにどんどんエネルギーをとられてしまっているから必死に栄養補給をしなければと体が思っているのかもしれません。
きちんと仕事をしたい
ストレスに強くなりたい
思うような生活をしたい
そう思ったら、まずは悩みを消してエネルギーを全て使えるようにするといいのかもしれません。
*このブログは毎日19時に更新されます
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